アジア株 上海株は上げ縮小、不動産投資の落ち込み加速 香港株は大幅高、米利上げ終了「期待」から「確信」に
アジア株 上海株は上げ縮小、不動産投資の落ち込み加速 香港株は大幅高、米利上げ終了「期待」から「確信」に
東京時間11:19現在
香港ハンセン指数 17819.90(+423.04 +2.43%)
中国上海総合指数 3068.04(+12.01 +0.36%)
台湾加権指数 17110.03(+194.32 +1.15%)
韓国総合株価指数 2481.26(+48.01 +1.97%)
豪ASX200指数 7103.20(+96.49 +1.38%)
アジア株は全面高、きのうの米株大幅高を受け買い優勢で始まった。
米消費者物価指数が予想を下回る結果となったことから、米利上げ終了「期待」から「確信」に変わった。きょうの米生産者物価指数と小売売上高も弱い内容となれば、来年の早期利下げ観測が高まる可能性がある。
特に香港市場にとっては朗報。香港は米ドルとのペッグ制を採用していることから金融政策を米国に連動。来年米利下げなら香港当局も基準金利を引き下げる。香港株は約1週間ぶり高値、全業種が上昇している。龍湖集団や九龍倉置業地産投資、恒隆地産など不動産株が高い。
きょう発表された中国10月の主要指標はまちまちの内容だった。鉱工業生産と小売売上高は前回から伸びが加速したが、一方で固定資産投資は伸びが鈍化、不動産投資は前年同期比-9.3%と落ち込みが加速した。不動産投資の落ち込み加速が懸念されており、上海株は上げ幅をやや縮小している。あすは中国10月の新築住宅価格が発表される。こちらも弱い内容となれば不動産不況懸念が高まる恐れがある。

執筆者 : MINKABU PRESS
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