アジア株 中国「独身の日」今年も期待外れに終わった可能性、消費者の節約志向定着 アリババは小幅安
アジア株 中国「独身の日」今年も期待外れに終わった可能性、消費者の節約志向定着 アリババは小幅安
東京時間14:05現在
香港ハンセン指数 17167.39(-35.87 -0.21%)
中国上海総合指数 3033.31(-5.66 -0.19%)
台湾加権指数 16834.36(+151.69 +0.91%)
韓国総合株価指数 2407.24(-2.42 -0.10%)
豪ASX200指数 6954.40(-22.10 -0.32%)
インドSENSEX30種 65054.48(-204.97 -0.31%)
アジア株はまちまち、材料難で方向感に欠ける。また、重要指標を前に様子見姿勢も強まっている。
明日は米消費者物価指数、15日には中国10月の鉱工業生産、小売売上高、不動産投資のほか、中期貸出制度(MLF)1年物金利も公表される。一部では引き下げ予想も見られるため、据え置きだった場合は想定内とはいえ失望感が広がる可能性も。
中国「独身の日」のネット通販売上高は今年も期待外れで終わった可能性が高い。アリババとJDドットコムは今年の売上は「増加した」とだけ発表、データを公表しなかった。ゼロコロナ規制で消費者の節約志向が定着。さらに、長引く不動産不況に伴う景気減速懸念で、支出を極力抑える傾向にあるもよう。調査によると、ほとんどの人が日用品や食料品など生活に必要不可欠なものだけを購入し、高級品は買わないと回答していた。今年の売上高は前年比で減少、一部では「急減」した可能性があるとの報道も伝わっている。米ゴールドマンサックスはアリババの流通総額を前年比1桁台の増加と推定、懸念していたよりは良好だと指摘。
今年の「独身の日」も期待外れに終わったもようで、香港市場でアリババは小幅安、JDドットコムも前営業日比変わらず。一方、レノボやバイドゥ、シャオミなど他のハイテク関連は総じて上昇している。
台湾市場で半導体受託生産世界最大手のTSMCが2.6%高、約4カ月ぶり高値をつけている。10月の売上高が+15.7%と2月以来初めて月間売上高が増加したことが好感されている。世界的なチップ市場が回復傾向にあることが示唆された。

執筆者 : MINKABU PRESS
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