英経済はすでにリセッション入りとの見方も=NY為替
きょうのポンドドルは一旦1.24ドル台前半まで上昇していたものの、NY時間に入って1.23ドル台に伸び悩む展開を見せている。本日の200日線が1.2435ドル付近に来ており、その水準で跳ね返されている形となっている。
今週は第3四半期の英GDP速報値が発表される予定。予想は前期比0.1%のマイナス成長が見込まれている。市場の一部からは、英経済はすでにリセッション(景気後退)に入っているとの見方も出ている。高金利や失業率上昇の影響で家計は支出により慎重になっているという。
リセッションとなれば来年に総選挙を控えるスナク政権にとっては痛手となり、英中銀の利下げの可能性も高める。インフレが急速に低下した場合はなおさら。ただ、その場合でも市場はだいぶ想定している面もあり、ポンドがネガティブな反応を見せるかは未知数。
*英GDP(速報値)(第3四半期)10日16:00
予想 -0.1% 前回 0.2%(前期比)
予想 0.5% 前回 0.6%(前年比)
GBP/USD 1.2390 GBP/JPY 185.63 EUR/GBP 0.8671
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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