インテルが下落 クアルコムの新チップの発表を嫌気も=米国株個別
(NY時間12:41)
インテル<INTC> 33.17(-1.43 -4.12%)
クアルコム<QCOM> 105.64(-3.75 -3.43%)
AMD<AMD> 97.36(-4.31 -4.24%)
アップル<AAPL> 171.47(-1.97 -1.14%)
インテル<INTC>が下落しており、ダウ平均を圧迫している。きょうはアルファベット<GOOG>やテキサス・インスツルメンツ(TI)の決算が弱かったとで、IT・ハイテク株に売りが強まる中で、同社株も売りを強めている。
また、前日のクアルコム<QCOM>の高性能の新チップ発表が嫌気されているとの指摘も聞かれる。クアルコムは前日にハワイで開催したイベントで、新製品の「スナップドラゴンX」を発表。インテルやアップル<AAPL>のライバル製品よりも優れた性能を発揮するよう設計された新しいノートPC用プロセッサだという。
スナップドラゴンXは3.8メガヘルツでデータを処理できる12個の高性能コアを搭載しており、インテルの同様の12コア・プロセッサの2倍も高速で、消費電力は68%少ないとクアルコムは主張している。アップル<AAPL>のM2よりもピーク時に50%高速に動作するとも主張。
今回の発表はコンピューター・プロセッサーの競争激化を示す最新の兆候とも受け止められている。エヌビディア<NVDA>は、アーム<ARM>の設計を使用して、独自のCPU(中央演算処理装置)の開発に取り組んでいると伝わっている。また、インテルのコンピューター・プロセッサーにおける長年のライバルであるAMD<AMD>も、同様にアームの技術を使った新しいCPUを開発中。
この分野での今後のインテルの優位性を脅かすのではとの警戒感も出ているのかもしれない。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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