アジア株 上海株は下げ限定的、人民銀の資金供給強化が支え 今週はGDPや政策金利など重要イベント相次ぐ
アジア株 上海株は下げ限定的、人民銀の資金供給強化が支え 今週はGDPや政策金利など重要イベント相次ぐ
東京時間14:13現在
香港ハンセン指数 17737.68(-75.77 -0.43%)
中国上海総合指数 3077.45(-10.48 -0.30%)
台湾加権指数 16636.63(-145.94 -0.87%)
韓国総合株価指数 2427.34(-28.81 -1.17%)
豪ASX200指数 7029.30(-21.73 -0.31%)
インドSENSEX30種 66241.00(-41.74 -0.06%)
アジア株は総じて下落、中東情勢緊迫化懸念が重石。ただ、ブリンケン米国務長官がイスラエルを再訪問し、バイデン米大統領も今週中にイスラエルを訪問する可能性があるとの報道を受け、米国と同盟国が協力してイスラエル・ハマスのさらなる軍事衝突を阻止するとの期待感がやや広がっている。安全資産需要が後退し、米10年債利回りは時間外で上昇している(債券下落)、有事の金も時間外で下落。
上海株は下落も下値は限定的。人民銀による資金供給強化が支えに。中国人民銀行は16日、1年物中期貸出制度(MLF)を通じて2890億元の資金を供給した、規模は2020年末以来の大きさとなる。
今週は中国重要指標が相次いで発表される。18日には第3四半期GDP、前年比で前回の6.3%から大きく減速することが見込まれている。同日には鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資、不動産投資、失業率も発表される。19日には新築住宅価格、20日は事実上の政策金利が公表される。
IMFは長引く不動産危機を理由に今年の中国の経済成長率予想を従来の5.2%から5.0%に引き下げた。また、2024年の成長率予想も従来の4.5%から4.2%に引き下げた。
香港市場では医療品や不動産、ハイテク、消費者サービス関連が下落。一方、中国海洋石油などエネルギー関連は上昇。中国人寿保険など保険株の一角も買われている。
上海市場では華潤微電子や江蘇長電科技、杭州士蘭微電子など半導体関連が総じて下落。バイデン米政権による先端半導体技術への中国のアクセス制限強化報道が懸念されている。一方、エネルギー関連や消費者サービス、公益関連は上昇している。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。