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為替相場まとめ8月28日から9月1日の週

為替 

 28日からの週は、米経済指標をにらんでドル相場が振幅した。ドル円は週明けに147円台乗せと年初来高値を更新したあとは、145円台に下げる動き。ユーロドルは1.07台から1.09台、ポンドドルは1.25台から1.27台での振幅。ドル指数は前週25日に上昇がピークアウトし、この週は低下の動きが中心となった。特に、週央には米JOLTS求人件数が予想外の大幅減少となったほか、コンファレンスボード消費者信頼感指数が予想を下回った。木曜日に発表された米ADP雇用者数の伸びも前回から鈍化、第2四半期GDP改定値が下方修正されるなど、ドル売り材料が連発した。ただ、水曜日のPCEデフレータの下げ止まりや新規失業保険申請件数、シカゴPMIなどの改善でドル指数は下げ止まった。欧州や英国の景気動向が不安視されるなかでユーロやポンドに売り圧力がかかったことがドル安にブレーキをかけた面もあった。ただ、全般的にはドル売り優勢のなかで週末の米雇用統計を迎えている。米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)は予想を上回ったものの、失業率が悪化し、平均時給も伸びが緩んだことから、FRBの追加利上げへの期待が後退した。しかし、一旦はドル売りで反応したものの、米国債利回りが切り返したことから、ドル買いに転じている。

(28日)
 東京市場では、ドル円が上値重く推移。先週末のパウエル米FRB議長のジャクソンホール会議での講演で、追加利上げの可能性に言及したことを受けてドル買いが強まった。ドル円は146.63近辺と昨年11月以来の高値水準となった。土曜日に植田日銀総裁が緩和の維持姿勢を示したこともあり、週明けもドル高・円安の流れが続き、朝方に146.61近辺までと金曜日の高値に迫る動きが見られた。中国が15年ぶりに株式取引にかかる印紙税を引き下げたことで中国本土株、香港株の大幅高が見込まれたことがリスク選好としてドル円、クロス円を支えた面も。しかし、買いは続かず午後には146.20台まで反落した。5%を超えて始まった中国上海総合が1%台の上昇に落ち着くなど、株高の動きが一服する中で、上値が重い展開となり、午後に入ると米債利回りの低下も見られた。ユーロ円は朝方に157円台をつけたあとは158円台前半で底堅く推移した。ユーロドルは朝方の1.0790台を安値にその後は1.08台前半で推移した。中国の株高などを受けて豪ドルはしっかりとし、対ドルで0.64付近から0.6440近辺へと買われた。
 
 ロンドン市場は、やや円安の動き。英国市場はサマーバンクホリデーで休場。序盤に円安が優勢となった後、取引参加者が少ない中で動きが膠着した。ドル円の下げは146.27近辺までにとどまり、146.60付近まで買い戻された。ユーロ円は158.10台から158.50台へと戻している。ユーロドルは1.08台割れ水準から1.0820台での揉み合い。ポンドが軟調。ユーロ買い・ポンド売りが入り、ユーロポンドは0.85台後半から0.86台に迫る動きとなった。ポンドドルは朝方に1.26台割れから1.2550台へと軟化。ポンド円も184.50台から184.10台へと下げる動きをみせた。英国勢不在のなかで調整的な動きだった。
  
 NY市場では、ドル円が上値を試す動き。ドル円は伸び悩む動きでは146円台を維持、一時146.75近辺まで買われて、年初来高値を更新した。先週末のパウエルFRB議長の講演を無難に通過し、為替市場はドル買いの流れが継続している。一部からは、米国外の経済が弱含みに見える中で、投資家は依然としてドルを選好しているとの指摘も出ている。経済の弱さは米国内よりも米国外の方が大きいという見解が強まっており、投資家は引き続き他の主要通貨よりもドルを選好しているという。ユーロドルはジャクソンホール会議を通過して一服感がでており、1.08台前半での狭い範囲での振幅が続いた。ポンドドルは下げを一服させたものの、依然として上値は重い印象。100日線が1.2640付近に来ており、その水準よりも下での推移が続いている。英インフレの高さから英中銀はFRBやECBよりも利上げを継続すると見られている。しかし、ここに来て、企業景況感や住宅市場の低迷が顕著になっており、景気後退への懸念も台頭している。

(29日)
 東京市場は、ドル円が高値圏での揉み合い。昨日の海外市場で146.74近辺と年初来高値を更新。その後は少し調整が入った。東京市場では146.31から146.56までの25銭レンジ。米債利回りの振幅に敏感に反応したが、新たな方向性はみられず。ユーロドルは1.0814-1.0838の28ポイントレンジ。ユーロ円は158.40から158.66までのレンジ。午後に入って少し下げる程度の小動き。アジア株式市場の動きなども比較的落ち着いており、主要通貨は目立った動意を見せていない。

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。ドル円は146.30台から146.50台での揉み合いが続いたあと、米債利回りの上昇をきっかけに買われ、ロンドン昼にかけては146.90近辺へと上伸。前日高値を上回り、年初来高値を更新。昨年11月以来のドル高・円安水準となった。ロンドン朝方は独GfK消費者信頼感が予想以上に悪化したことで、ユーロ売りを誘った。ただ、ユーロドルは1.0810割れまで下げたあと1.0830付近までいったん反発。その後は再び1.08台割れ目前へと軟化している。ユーロ円は下に往って来い。ユーロ売り先行とともに158円台後半から158.20台まで下押しされたが、その後はドル円とともに上昇、高値を158.80付近へと伸ばしている。ポンドドルは1.2640レベルが重くなると1.26台割れから1.2585近辺に下げている。ポンド円は184円台後半で売買が交錯し、方向性に欠ける動き。米10年債利回りが4.17%台から4.21%付近へと上昇しており、ドル高圧力となっている。週明けからの調整的なドル売りは一巡した格好。ドル指数は再び上昇している。欧州株は堅調に推移も、米株先物は前日終値付近で揉み合っている。

 NY市場は、ドル売りが強まった。朝方はドル買いが加速し、ドル円は147円台に乗せる場面があった。月末関連のドル買いが出たもよう。しかし、この日発表の米経済指標が予想を大きく下回ったことで、米債利回りの急低下とともにドル円は145円台へと急落した。7月の米JOLTS求人件数と8月調査の米消費者信頼感指数が発表され、特に米求人件数は882.7万人と予想(950万人)を大きく下回り、約2年ぶりの低水準となった。FRBの利上げキャンペーン停止が近いとの市場の見方を裏付ける内容となった。ユーロドルは序盤に1.07台に下落したものの、予想を大きく下回る米経済指標を受けて、1.08台後半まで買い戻された。ポンドドルはNY時間に入って上昇し、1.26台半ばを回復。英国が休場だった前日からの上昇幅を拡大した。

(30日)
 東京市場は、ドル安に対する調整が入った。ドル円は前日の海外市場で147.37近辺と年初来高値を更新したあと、弱い米経済指標を受けて145.67近辺まで急反落した。東京市場では調整買いが優勢となり、146円台を回復している。ユーロドルは前日海外市場で1.0892近辺まで買われたあと、東京市場では1.0880台から1.0850台へと反落している。ユーロ円はドル円の買い戻しとともに158円台半ばから159円手前へと上昇した。豪ドルは下に往って来い。7月豪消費者物価指数が約1年半ぶりに前年比5%を割り込む弱いものとなったことが背景。豪中銀の利上げ再開期待が後退した。豪ドル売りに反応したが、その後は買い戻しが入っている。対ドルは0.64台半ばから後半で、対円は94円台での上下動。

 ロンドン市場は、欧州通貨が堅調。東京市場でみられたドル売りに対する調整の動きは一巡している。ユーロドルは1.08台後半で揉み合うなかで、再び1.0894近辺まで買われている。ただ、1.09台乗せには至らず。ユーロ円は159円台乗せから高値を159.42近辺へと更新。ポンドドルは1.26台前半へと調整の動きに押された後は、1.2670近辺まで買われ、前日高値を上抜いた。ポンド円は184円台半ばから185円台に乗せ、高値を185.37近辺に伸ばしている。ドル円は146.54近辺まで買われたあとは146円台前半での揉み合い。欧州株は堅調に取引を開始も、次第に売りに押される展開に。ユーロにとってはインフレ指標が注目されていた。この後発表される全国版のドイツ消費者物価指数に先立って発表された各州ごとの数字が再びインフレの再燃を示したことがユーロ買いを誘った。一方で、ユーロ圏景況感などセンチメント系指標は引き続き弱含んだ。英国でも消費者信用残高や住宅ローン承認件数などが冴えない数字だった。材料的にはまちまちだった。それでも欧州通貨買いが優勢だった背景には、まだ前日の米JOLTS求人件数の減速の影響が残っているのか、米国と英欧との利上げスタンスの差が意識された面もあったようだ。

 NY市場では、ドル売りが優勢。この日発表のADP雇用統計とGDP改定値がインフレ鈍化への期待を裏付ける内容となったことで、米国債利回りが下げ、ドル売りが強まった。連日、米指標の弱い結果がドル売りにつながっている。ADP雇用統計は雇用増加数が17.7万人増と予想を下回り、増加幅は過去5カ月で最も小さかった。ドル円は146円台割れから145.50台まで下落。ユーロドルは1.09台乗せから1.0950手前水準まで上昇。きょうはドイツとスペインの消費者物価指数の速報値が発表になっていたが、ドイツのインフレは予想ほど低下せず、スペインは逆に加速していた。9月に再び利上げに踏み切るかどうかを思案中のECBに域内の物価圧力の一面を示した格好。ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.27台を回復した。ただし、ポンド関連のイベントは少なく、米経済指標を受けたドルの動きに左右されている。

(31日)
 東京市場で、ドル円は軟調に推移。前日NY市場では米ADP雇用者数や米第2四半期GDP改定値が弱含んだことを受けて一時145円台半ばまで下落。その後は146.20台まで買い戻されていた。東京午前には再び軟化し、昼頃には145.76近辺まで下押しされた。日本時間今夜に発表される7月の米個人消費支出(PCE)デフレータや、明日の8月の米雇用統計を前に、ポジション調整とみられる売りが重石となった。午後は下げ一服も146円付近での小動きとなっている。ユーロ円は一時159.19近辺まで下落、午後には安値圏での揉み合いに。ユーロドルは1.09台前半での上下動。前日からの高値圏で推移した。
 
 ロンドン市場は、ユーロ売り主導の展開。シュナーベルECB理事が「経済活動は明確に鈍化している、成長見通しは6月の予測より弱い」と発言したことに反応した。一方で、インフレについては「基調的な物価圧力は引き続き頑固に高い」と発言している。また、ホルツマン・オーストリア中銀総裁からは「金利はまだピーク水準に達していない、あと1、2回の利上げの公算も」とインフレ高止まりを警戒したタカ派らしい発言があった。ユーロ圏消費者物価速報は前年比+5.3%と前回と同水準も市場予想は上回った。コア前年比は+5.3%と前回の+5.5%から鈍化、市場予想と一致した。ユーロ売り反応は欧州景気に対する不透明感の面が強かったようだ。市場の9月理事会での利上げ観測はやや低下。ユーロドルは1.09台前半から1.08台後半へユーロ円は159円台半ばから158円台半ばへと下落。対ポンドでもユーロは軟調。全般的にドル買いや円買いの動きが広がり、ポンドドルは1.27台割れ、ポンド円は一時185円台割れへと軟化。その中で、ドル円は146円付近から145.70台までの揉み合いが続いている。

 NY市場は、ドル円、クロス円が下落。ドル円は146円台では売りが入り、145.30台まで下押しされた。本日の米国債利回りは低下しているものの、特段の売り材料は見当たらない。本日は8月末の取引で、月末に絡んだ実需の売りがロンドンフィキシングにかけて出ていたようだ。ドル円とともにクロス円も軟調、ユーロ円は159円台割れからさらに158円台も割り込むと157円台半ば付近まで下げた。ポンド円も185円台から一時184円台割れまで下落。ドル円以外の通貨ではドル買いが優勢。ユーロドルは1.09台割れから1.08台前半へ、ポンドドルは1.27台が重くなると1.26台半ばへと軟化。PCEデフレータはインフレの落ち着きを示しているものの、個人消費支出が強い数字となっており、FRBの勝利宣言には程遠く、インフレ抑制を目指すFRBにとって新たな懸念材料とも受け止められている。
 
 
(1日)
 東京市場では、ドル円が一時下落した。人民元相場が買われたことにドル売り反応が広がる場面があり、ドル円は145.70付近から145.20付近まで下落。しかし、その後は145円台半ばへ下げ渋っている。中国人民銀行が外貨預金準備率を引き下げたことで元高が進み、ドル/人民元が7.2402近辺まで一時下落。その後は、7.26台へと戻しており、ドル売り圧力も後退した。次第に米雇用統計待ちのムードに移行した。ユーロドルは1.0850前後での推移。ユーロ円は157円台後半での振幅にとどまっている。

  ロンドン市場は、方向感に欠ける振幅。米雇用統計待ちで積極的な売買は手控えられている。ドル円は145.50付近での揉み合い。東京午前に145.24-145.70のレンジを示現したあとは、次第に値動きが収束してきている。ポンドドルは売りが先行し1.2640近辺まで下落。ロンドン朝方に発表された英ネーションワイド住宅価格が一段と低下したことに反応した。しかし、売りは続かず1.2690近辺に高値を伸ばした。足元では1.26台後半での揉み合い。8月英製造業PMI確報値は過去最低水準を記録したが、速報値からは改善したこともあり、特段の反応はみられず。ピル英中銀チーフエコノミストは、英国ではまだコアインフレの下方転換をみていないとした。ユーロドルは朝方に1.0829近辺まで安値を広げたが、すぐに買い戻されて1.0860近辺に高値を更新。8月ユーロ圏PMI確報値は速報値から小幅下方修正され、50割れは14カ月連続に及んでいる。ビルロワデガロー仏中銀総裁は、9月14日の次回ECB会合について、選択肢はオープンと述べた。ユーロ円は157円台後半、ポンド円は184円台前半での推移に終始している。

 NY市場はこの日発表の米雇用統計を受けて一旦ドル売りが強まったものの、売りが一巡するとドル買いが強まる展開となった。米雇用統計を受けて米国債利回りが低下したが、切り返したことで、ドル買いが復活しているようだ。ドル円は米雇用統計発表後に一旦144円台半ばまで下落したものの、146円台に急速に切り返す展開が見られた。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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