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米雇用統計を受けドル買い優勢 ドル円は一時140円台に上昇=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は140円手前での値動きとなっている。午後に入って、ドル円は一時140円台に上昇する場面が見られた。きょうのNY為替市場、この日発表の米雇用統計を受けてドル買いが優勢となり、ドル円も買い戻しを強めた。

 米雇用統計は強弱まちまちの内容となり、非農業部門雇用者数(NFP)は33.9万人増と予想を上回り、労働市場の力強さを示したが、失業率は3.7%に大幅上昇し、平均時給も落ち着きを示した。

 きょうの米雇用統計はFRBのもう一段の追加利上げが正当化される内容ではあるが、6月については一旦停止し、ひとまず様子見というシナリオを市場は有力視している模様。短期金融市場での6月据え置きの確率は現時点で65%程度で見ている。

 市場はむしろ、7月利上げの可能性にシフトしているようで、確率は現時点で75%程度で見ている状況。翌日物金利スワップ(OIS)市場では7月までの0.25%ポイントの利上げを現時点で80%まで織り込む動き。

 米国債利回りはもちろんのこと、米株式市場も全面高の展開となっており、リスク選好の円安もドル円の上げを後押ししているようだ。

 ユーロドルは戻り売りに押された。ただ、1.07ドル台は維持しており、今週に見られた1.06ドル割れを試しそうな気配まではまだ見られていない。今週発表のユーロ圏消費者物価指数(HICP)はインフレの鈍化を示したものの、ECBの追加利上げ期待は温存されており、それがユーロの下値を支えている面もありそうだ。市場からは、ECBが追加利上げに踏み切りそうなことから、短期ゾーンのユーロ債利回りの低下余地は限られており、ユーロは支持を得ることができるとの指摘が出ている。

 ユーロ圏HICPの結果にもかかわらず、ラガルドECB総裁はきのう、基調インフレがピークに達したという明確な証拠はないと述べていた。ECB議事録も、少なくともあと2回の利上げ期待を正当化しているという。観光関連の価格上昇圧力で、サービスインフレが夏場にかけて上昇する可能性があるとも指摘している。

 ポンドドルも戻り売りに押されており、1.24ドル台半ばに伸び悩んでいる。21日線が1.2470ドル付近に来ており、その水準に戻す展開。

 前日に英住宅関連の経済指標が幾つか発表になっていたが、こ金利上昇が英住宅市場に大きな打撃を与え始めているとの指摘が出ている。前日発表の4月の英住宅ローン承認件数は3月の5万1500件から4万8700件に減少し、住宅ローン貸付はマイナスとなった。また、返済額が新規貸付を14億ポンド上回っていた。

 英中銀が金利をさらに引き上げ、現在の4.50%から5.25%まで引き上げることを市場が予想している中、今後数カ月間、金利上昇およびその期待の影響は拡大し続けるという。しかし、4月に英銀行預金残高が回復したことから、銀行セクターの安定性に関しては、懸念が薄れてきているとも指摘した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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