ドル円は138円台に下落 利上げ期待後退と債務上限法案の下院通過でドルは売られやすい状況=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となる中、ドル円は138円台に下落している。朝方発表のADP雇用統計が強い内容となったことで買い戻しが強まる場面が見られたものの、動きが一巡すると、再び戻り売りが優勢となる展開。
明日の米雇用統計の結果待ちの雰囲気も強いが、前日のFOMC委員の発言で、今月のFOMCでの追加利上げ期待が一気に後退しているほか、米下院で債務上限法案が通過したことで、デフォルト(債務不履行)回避への安心感も広がり、ドルは売られやすい状況となっているようだ。短期金融市場では、今月のFOMCでの据え置きの確率を70%超で見ている。
ただ、明日の米雇用統計が強い内容であれば、見方が変わる可能性もある。この日のADP雇用統計は予想を大きく上回る27万8000人増となっていた。ADP雇用統計と米雇用統計とは方向が必ずしも一致しないが、強い内容であれば、局面は一気に変わる可能性は留意される。
USD/JPY 138.80 EUR/JPY 149.08
GBP/JPY 173.87 AUD/JPY 91.18
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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