続落、米債務上限の引き上げを巡る混乱を警戒=NY原油概況
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=70.87(-1.69 -2.33%)
ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は1.69~1.64ドル安。その他の限月は1.64~1.03ドル安。
米景気後退見通しが相場を圧迫した。米債務上限の引き上げがなければ米経済が大混乱し、急速に経済が悪化する可能性が高い。イエレン米財務長官は債務引き上げ交渉の失敗による債務不履行は世界的な景気後退の火種になると警告した。預金流出を背景に米地銀のパックウェスト・バンコープが急落したことも重し。米金融引き締めを背景に金融機関から預金が流出しており、金融システム不安が根強い。米生産者物価指数(PPI)の鈍化や石油輸出国機構(OPEC)の月報はほとんど材料視されず。
時間外取引で6月限は73.50ドルまで堅調に推移した後に失速すると、マイナス転換した。通常取引開始にかけては売りが優勢。一時70.63ドルまで下落した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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