売買交錯するなか、ややドル売りの動き ドル円は１３４円台半ば＝ロンドン為替概況

売買交錯するなか、ややドル売りの動き　ドル円は１３４円台半ば＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、売買が交錯するなかで、ややドル売りの動きとなっている。米１０年債利回りは３．５９％付近から一時３．５４％付近に低下。欧州株は調整に押されている。米欧金融当局者が利上げ継続姿勢を示したことや、昨日の英消費者物価指数が高水準だったことなどで、市場には追加利上げへの警戒感があるようだ。ドル指数は前日レンジ内での動きにとどまっており、新規材料待ちとなっている。ドル円は134.40付近から134.80台で振幅。ユーロドルは1.0950割れ水準から1.0980付近、ポンドドルは1.2420付近から1.2450付近での上下動。足元ではややドル安水準で取引されている。クロス円も神経質な上下動となっており、ユーロ円は147.30付近に下押しされたあと147.80付近まで買われて、下に往って来いに。ポンド円も167.10付近まで下押しされたあとは167.60付近までの振幅となっている。

　ドル円は134円台半ばでの取引。東京午前につけた134.97近辺を高値に、その後は上値を抑えられている。ロンドン朝方には134.80付近から一時134.39近辺まで下落。その後、再び134.80台まで反発も、米債利回りの低下を受けて上値重く推移している。欧州株や米株先物が調整売りに押されていることもドル円の重石となっている。

　ユーロドルは1.09台後半での取引。東京市場では1.0950-60レベルで膠着状態となっていた。ロンドン時間に入ると動意付いているが、1.0948から1.0978までの狭いレンジ取引にとどまっている。前日海外市場高値1.0984近辺を試している。ユーロ円は下に往って来い。147.70付近から一時147.30近辺まで下げたが、その後は再び147.80付近まで反発した。東京午前の高値147.83近辺には届かず。対ポンドではユーロ売りからユーロ買いへと振れたが、値幅は狭い。クノット・オランダ中銀総裁は、「利上げ停止について議論すること時期尚早」とタカ派姿勢を維持した。

　ポンドドルは1.24台前半での取引。東京市場では1.24台半ばでの揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入ると上下を試している。上値は1.2452近辺まで、下値は1.2416近辺までとどちらの方向にも抜け出せずに売買が交錯している。ポンド円は167.12近辺まで安値を広げたあとは167.60付近まで反発と、下に往って来い。ユーロポンドは0.8805近辺から0.8825近辺での振幅で、ややユーロ買いが優勢になっている。全般に方向感に欠ける取引が続いている。　
　
minkabu PRESS編集部 松木秀明