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FX/為替「米ISM悪化で景気下振れリスクを意識 雇用統計待ちへ」 外為どっとコム トゥデイ 2023年4月4日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年4月4日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼3日(月)の為替相場
(1):原油価格が急騰 軒並みマド開けスタート
(2):日銀短観 大企業・製造業DI 5期連続の悪化
(3):財新製造業PMI 予想を下回る
(4):ISM製造業 2年10カ月ぶり水準まで低下

▼3日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値の重い展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

3日(月)の為替相場


期間:3日(月)午前7時00分~4日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):原油価格が急騰 軒並みマド開けスタート

前週末2日に石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国で作る「OPECプラス」が予想外の減産を決定したことで原油価格が急騰。本邦貿易赤字の拡大と米国のインフレ再上昇が意識されてドル/円は前週末の終値を上回る水準で取引が始まった。クロス円も軒並みマドを開けてスタートした。

(2):日銀短観 大企業・製造業DI 5期連続の悪化

日銀短観は大企業・製造業DIが1に低下(予想3、前回7)して5期連続の悪化となった。原材料高や海外経済の減速が響いた。なお、事業計画の前提となる2023年度の想定為替レートは131.72円だった。

(3):財新製造業PMI 予想を下回る

中国3月財新製造業PMIは50.0と市場予想(51.4)を下回った。海外需要の低迷が響き前月(51.6)から低下した。

(4):ISM製造業 2年10カ月ぶり水準まで低下

米3月ISM製造業景況指数は46.3と2年10カ月ぶりの水準に低下。市場予想(47.5)を下回った。構成指数の仕入価格は49.2に落ち込み(前回51.3)、雇用も46.9(前回49.1)、新規受注も44.3(前回47.0)に低下した。米国の景気下振れリスクが意識されて米長期金利が低下に転じるとドル/円は132円台前半へと下落した。

3日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:上値の重い展開

昨日のドル/円は132円台前半へと反落。減産報道を受けて原油価格が急騰する中、米長期金利につれて133.76円前後まで上昇したが、米3月ISM製造業景況指数が予想以上に低下すると金利とドルは下落に転じ、132.21円前後まで反落した。米3月ISM製造業景況指数は46.3と2年10カ月ぶりの水準に低下。雇用、仕入価格、新規受注の主な構成指数も軒並み低下しており、景気下振れリスクが意識された。米国景気の先行きを占う上で、今週7日発表の米3月雇用統計に一段と強い関心が集まることになりそうだ。

本日のドル/円は米景気後退(リセッション)を巡る懸念から上値の重い展開が見込まれるが、雇用統計待ちのムードも残ると見られ、大幅に下値を切り下げる展開にはなりにくいだろう。なお、本日のNY市場では米2月JOLT求人件数が発表される。

注目の経済指標:RBA理事会

注目のイベント:米要人発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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