円高優勢、ドル円、クロス円ともに上値が重い、ユーロは対ドルでも軟調=NY為替概況
円高優勢、ドル円、クロス円ともに上値が重い、ユーロは対ドルでも軟調=NY為替概況
きょうのNY為替市場はドル円、ユーロドルともに上値の重い展開となった。ロンドン市場午前に133円60銭近くまで上昇したドル円は。その後の調整ムードがNY市場に入っても続いた。
朝に発表された米PCEデフレータが市場予想を下回る伸びにとどまり、今後の利上げ期待が後退する形で、ドル売りとなった。欧米株がしっかりとするなどリスク選好の動きが見られ、下がったところでは買いが出たものの、上値の重さが午後まで続いた。
ユーロドルはロンドン市場からのユーロ売りの流れが継続した。昨日のドイツやフランスに続いて、ユーロ圏全体の消費者物価指数の伸び鈍化が見られたことが、今後の追加利上げ期待を後退させる形でユーロ売りとなっている。
ドル円、ユーロドルともに下げたこともあり、ユーロ円は売りが強まる展開となり、144円を割り込む動きを見せた。東京午前に145円台半ば超え~1円半超の下げとなっている。
ポンドドルは1.2330台で週の取引を終えた。ユーロドル同様にややドル高の動きが見られた。ユーロ圏消費者物価指数発表後はユーロポンドでのユーロ売りポンド買いが出ていたが、NY午後にいったん下げ分を解消している。
ポンド円は163円台後半までポンド安円高となった。クロス円全般の売りが重石となっている。
新興国通貨買いの動きなども見られ、市場全体にリスク選好の動きが広がっていたが、円に関しては週末を前にした円売りの調整などが優勢と言う展開になった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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