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ドル円は下に往って来いの展開 3月相場入りで新たな材料を確認したい意向も=NY為替概況

今日の為替 

 きょうから3月相場入りのNY為替市場はドル売りが優勢となったが、ドル円は下に往って来いの展開が見られた。ロンドン時間にはドル売りからドル円も135円台前半まで下落する場面が見られたものの、135円に接近すると押し目買いも活発に入るようで、NY時間に入ると136円台に戻した。

 この日発表になったISM製造業景気指数を受けて米国債利回りが上昇していることもドル円の買い戻しをサポートしている模様。米10年債利回りは11月10日以来の4%台に上昇している。

 2月に発表になった米経済指標は強い内容が多く、FRBのタカ派姿勢を裏付けた。市場はターミナルレート(最終到達点)の予想を引き上げ、年内と見られていた利下げ開始の期待も大きく後退させた。それに伴い2月相場はドル買いが優勢となったが、市場もそれをだいぶ織り込んでいる節もあり、今月発表になる米経済指標などの新たな材料を確認したい意向も強いようだ。

 3月に発表される米経済指標はこのところの需要減を反映し、数字は2月ほど強くはないとの見方も出ているが、果たしてどうなるか注目される。

 ユーロドルは買いが優勢となり、一時1.06ドル台後半に上昇。この日発表のドイツの消費者物価指数(HICP)速報値が予想以上に強い内容となったこともユーロドルの買い戻しをサポートしている。前日の米消費者信頼感指数など、今週になって発表されている米経済指標は弱い内容も見られる。その一方で、本日のドイツ、前日のフランスやスペインのHICPは強い内容が相次ぎ、ECBのより積極的な利上げへの期待を裏付けている。

 ただ、ユーロドルが買戻しを強める展開はいまのところは想定し難く、上値には限界があるとの声は依然根強い。しかし、きっかけがあれば、直ぐに流れが変わる状況にもあるとの指摘も出ている。ユーロ圏のインフレ指標が強く、ECBの積極利上げへの期待が高まる中で、今月発表の米経済指標が軟調な内容であれば、それは時間の問題だという。

 ポンドドルは軟調な動きを見せ、一時1.19ドル台半ばまで下落する場面が見られた。ロンドン時間にベイリー英中銀総裁の発言が伝わっていたが、「現時点では何も決まっていない」と述べていたこともポンド売りを誘ったようだ。その後は1.20ドル台に戻している。

 市場からは、市場の英中銀への利上げ期待は過大評価に見え、3月の英経済指標が低調であれば、その期待は調整される可能性があるとの指摘も出ている。そのため、ポンドは下落する可能性があるという。

 市場で予想されている3回の利上げはもちろんのこと、1回の追加利上げでさえ、それを正当化する理由を英中銀が挙げるとは考えにくい。そのうえで3月の英経済指標は非常に重要だと指摘。弱い内容であれば、英中銀が利上げを一時停止する正当な理由となり、利上げ予想は大きく調整され、少なくとも短期的にはポンドを押し下げることになるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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