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FX/為替「ドル/円、137円目前で失速。米景気先行きにやや不透明感」 外為どっとコム トゥデイ 2023年3月1日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年3月1日9時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼28日(火)の為替相場
(1):豪小売売上高、予想を上回る
(2):フランス、スペインのCPIが加速
(3):米長期金利が上昇
(4):ドル円、クロス円急落

▼28日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米景気先行きにやや不透明感/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

28日(火)の為替相場

期間:28日(火)午前7時10分~1日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪小売売上高、予想を上回る

豪1月小売売上高は前月比+1.9%と予想(+1.5%)を上回り、前月(-4.0%)からプラスに転じた。これを受け一時豪ドル買いが優勢となり、豪ドル/円は91.97円前後まで上値を伸ばした。

(2):フランス、スペインのCPIが加速

仏2月消費者物価指数(CPI)とスペイン2月CPIの前年比の伸びが加速したことを受けて欧州市場で長期金利が上昇するとユーロ買いが優勢となった。

(3):米長期金利が上昇

米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識される中、米長期金利が上昇。欧州長期金利の上昇もあって米10年債利回りは2022年11月10日以来となる3.98%を記録。ドル/円は2022年12月20日以来となる136.92円前後まで上値を伸ばした。これより前に発表された米12月FHFA住宅価格指数は前月比-0.1%と予想(-0.2%)を上回った。米12月ケース・シラー住宅価格指数は前年比+4.65%と予想(+4.80%)を下回った。

(4):ドル円、クロス円急落

米2月消費者信頼感指数は102.9と予想(108.5)及び前月(106.0)を下回った。これより前に発表された米2月シカゴPMIも43.6と予想(45.5)を下回り、前月(44.3)から低下した。これらを受けドルは急反落。ドル/円の下落につれてクロス円も軟化した。中でもユーロ/円は日本時間25時のロンドンフィキシングに向けてユーロ売りが観測されたため下げ足を速めた。

28日(火)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:米景気先行きにやや不透明感

昨日のドル/円は137円目前で失速するとほぼ横ばいで取引を終えた。米長期金利の上昇を受けて昨年12月20日以来の136.92円前後まで上昇したが、米2月消費者信頼感指数の予想外の悪化で135.72円前後へ反落。その後、前日終値と同水準の136.20円台へと買い戻された。米2月消費者信頼感指数は102.9と、予想(108.5)に反して7カ月ぶりの水準に低下。インフレの高止まりによる消費者マインドの悪化が示され、米景気の先行きにやや不透明感が生じた。ただ、同指数の調査項目の一つである雇用に関しては「職探しが困難」と回答した割合が10.5%に低下しており、足元の労働環境を不安視する向きはほとんどいないこともわかった。結果的に米金利先物市場における米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化観測は維持されている。

このため、ドル/円は本日も底堅く推移しそうだ。米2月ISM製造業景況指数が予想を上回るようなら、改めて137円台を窺う展開となる可能性もあるだろう。

注目の経済指標:米ISM製造業景況指数

注目のイベント:ベイリーBOE総裁講演

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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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