アジア株 上海株は0.7%高、春節消費回復を好感 印アダニ株は大幅続落、アダニ氏「詐欺師」告発を引き続き懸念
アジア株 上海株は0.7%高、春節消費回復を好感 印アダニ株は大幅続落、アダニ氏「詐欺師」告発を引き続き懸念
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 22308.46(-380.44 -1.68%)
中国上海総合指数 3288.38(+23.57 +0.72%)
台湾加権指数 15412.13(+479.20 +3.21%)
韓国総合株価指数 2452.56(-31.46 -1.27%)
豪ASX200指数 7489.40(-4.44 -0.06%)
インドSENSEX30種 59418.01(+87.11 +0.15%)
アジア株は高安まちまち。
春節大型連休明けの上海株は0.72%高、一時、約6カ月ぶりに3300ポイント台を回復した。その後は米FOMCなどの需要イベントを前に利益確定の売りも出ており上げ幅を縮小している。もっとも、連休前に春節消費回復を見込んだ買いで上昇していたことから、ここから積極的に買い進める動きは見られず、次の材料待ちの展開となっている。あすは中国1月の製造業PMI・非製造業PMI、12月の工業企業利益が発表される予定。
同じく春節大型連休明けの台湾株は大幅高、TSMCなど半導体関連の上げが目立つ。消費者サービス関連やエネルギー、医療品関連も軒並み上昇している。
香港株と韓国株は下落、FOMCを前に調整売りに押されている。香港市場ではアリババやテンセントホールディングスなどハイテク関連が下落。カジノ運営会社のサンズチャイナは5.5%安、春節連休中のマカオへの旅行や宿泊などの回復は織り込み済み、利益確定の売りに押されている。
インド株は0.15%高。3営業日続落して始まったが、その後は値ごろ感で買い戻されておりプラス圏を回復している。ウィプロやインフォシスなどハイテク関連の一角が上昇している。
ただ、アダニグループ株の下落は引き続き懸念されている。物言う投資家として空売りを仕掛ける米投資調査会社ヒンデンブルグリサーチ創業者のアンダーソン氏が、インドの富豪アダニ氏を「詐欺師」と告発する内容のレポートを発表してから、同社グループ傘下の株価は3営業日続けて大幅下落している。アダニ・トータル・ガスは20%安、アダニ・トランスミッションは18%安、アダニ・グリーン・エナジーは11%安。なお、アダニグループはアンダーソン氏のレポートに対する反論を、あす31日に公表するもよう。
また、海外勢はインド株式市場から香港や中国など他のアジア市場に資金を移しているもよう。外国人投資家は先週末まで5営業日連続で売り越している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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