【これからの見通し】米消費者物価指数に注目、わずかなブレにも注意必要に
【これからの見通し】米消費者物価指数に注目、わずかなブレにも注意必要に
きょうは11月米消費者物価指数の結果内容に市場の視線が集まっている状況。日本時間午後10時30分の発表までは短期的なポジション調整などを交えて神経質な地合いが想定されるが、方向性ははっきりしないだろう。
代表的な市場予想によると、前年比は+7.3%、コア前年比は+6.1%となっている。前回10月の+7.7%、+6.3%(コア)からはいずれも伸びが鈍化する見込み。発表後の市場反応が鋭いことで知られており、0.1%ポイントのわずかなブレにも値が飛ぶ可能性があり、注意したい。
事前の市場解説では財(モノ)の物価の低下傾向が鮮明になっている一方で、サービスの物価の上昇傾向が指摘されている。いわゆる人手不足の状況となっており、これは直近の米雇用統計における平均時給の伸びにも端的に示されている。結果数値に対する初動反応が一巡したあとは、サービス物価の伸び具合が話題になる可能性があろう。
米消費者物価指数以外の経済指標は、英雇用統計(11月)、ドイツ消費者物価指数・確報値(11月)、ドイツZEW景況感指数(12月)、香港鉱工業生産指数(第3四半期)、香港生産者物価指数(第3四半期)など。
発言イベント関連では、英中銀金融安定報告が公表される。その後、ベイリー英中銀総裁が記者会見を行う。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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