ウォルマートが予想上回る決算受け上昇 ２００億ドルの自社株買いも発表＝米国株個別

　ウォルマート＜WMT＞が上昇しておりダウ平均をサポート。取引開始前に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、既存店売上高がウォルマート本体、サムズクラブとも予想を上回った。１株利益と売上高も予想を上回っている。

　また、ガイダンスも公表し、通期の１株利益はこれまで通りに減益見通しを示したものの、従来からは上方修正した。売上高も上方修正している。同社はまた、２００億ドルの自社株買いを承認した。

　同社は声明で「在庫は１２．４％増加したが、これはインフレに関連して増えたもので、状況は大幅に改善している。また、米食料品市場での市場シェア拡大は継続している」と述べた。

　アナリストからは「グランドスラム」だとの声も出ている。また、ガイダンスも保守的に見えるとも指摘した。

（８－１０月・第３四半期）
・米既存店売上高：8.5％
　　ウォルマート：8.2％（予想：3.5％）
　　サムズクラブ：10.0％（予想：7.0％）
・1株利益：1.50ドル（予想：1.32ドル）
・売上高：1528.1億ドル（予想：1478.8億ドル）
・在庫：12.4％増

（通期見通し）
・売上高：約5.5％増（従来：約4.5％増）
・１株利益：-6.0～-7.0％（従来：-9～-11％）

（NY時間09:35）
ウォルマート＜WMT＞　145.87（+7.48　+5.40%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美