ポンドドルは戻り売りが続く 英CPIは2桁の伸びも利上げペースは不透明=NY為替
きょうのポンドドルは戻り売りが続いており、1.12ドル台半ばまで値を落としている。この日は9月の英消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、総合指数は前年比10.1%と2桁の伸びを示した。英経済は生活費危機や消費者への影響が叫ばれる中、市場は生活費上昇が家計の可処分所得に与える影響を明らかに懸念している。
通常ならばこうした状況は利上げを催促することから、ポンドの支援材料となるはずだが、トラス政権の財政政策が劇的に転換された現状を踏まえると、英利上げペースは不透明。英インフレはなお上昇を続けていることから、次の利上げは1.00%ポイントになるとの見方が優勢。しかし、市場のプライシングはそれほど明確にはなっておらず、11月3日の英中銀金融政策委員会(MPC)での利上げ確率は、0.75%ポイントが44%以下、1.00%ポイントが56%となっている。
GBP/USD 1.1257 GBP/JPY 168.56 EUR/GBP 0.8696
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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