チューイーが決算受け下落 通期の売上高見通しを下方修正＝米国株個別

　ペット用品のｅコマースを手掛けるチューイー＜CHWY＞が前日引け後に５－７月期決算（第２四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、ＥＢＩＴＤＡは予想を上回った。ただ、株価はネガティブな反応を示している。ガイダンスも公表しており、通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気されている模様。顧客の伸びも鈍化している。
 
　同社は声明で、「顧客がペット用の玩具やおやつなどの消費を控える中、今年度の売上高は１００億ドルを超えないだろう。ペットフードの需要は引き続き堅調だが、裁量的なカテゴリーの商品の売上高はインフレが消費者の支出パターンに与える影響を反映している」と述べた。 

　インフレが高騰する中、米消費者が支出を生活必需品にシフトし、裁量品に対する需要が広範囲に渡って低下している。ペット業界も例外ではない。

　アナリストは、「今回の決算は他企業と同様で、売上高見通しは弱いが利益は良好。長期的な利益については改善したと感じているが、価格とマーケティング費用の削減という追い風を考慮すると、市場はこの持続性に疑問を投げかけそうだ」と述べていた。

（５－７月・第２四半期）
・1株損益（調整後）：-0.06ドル（予想：-0.03ドル）
・売上高：24.3億ドル（予想：24.5億ドル）
・粗利益率（調整後）：28.1％（予想：26.9％）
・EBITDA（調整後）：0.83億ドル（予想：0.14億ドル）
・アクティブ・カスタマー：2050万人（予想：2080万人）
・顧客単価：462ドル（予想：459ドル）

（８－１０月・第３四半期見通し）
・売上高：24.4～24.6億ドル（予想：26.3億ドル）

（通期見通し）
・売上高：99～100億ドル（従来：102～104億ドル）（予想：103.5億ドル）

（NY時間09:38）
チューイ＜CHWY＞　34.99（-2.40　-6.42%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美