シスコシステムズが決算受け上昇 半導体の供給不足が緩和=米国株個別
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。前日引け後に5-7月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。同社が注力しているサービス部門の売上高が予想を上回ったほか、製品部門も好調だった。
ガイダンスも公表し、第1四半期、23年度通期とも予想を上回る売上高見通しを示している。半導体の供給不足が緩和され、より多くの注文を満たすことができるようになった。 今回のガイダンスは同社が不安定な経済情勢と顧客企業のIT予算の減速を乗り切れることを示唆している。供給へのアクセスが改善されたことも後押しした。
アナリストは、「同社による強気なコメントは、ジュニパー<JNPR>やアリスタ<ANET>といった同業他社と一致している」と指摘。「特に市場が景気減速と製品受注の大幅減の可能性を懸念する中、今回の業績とガイダンスは問題なさそうだ」と述べた。同社は、経常的な収入源に集中することで、より安定した予測可能なビジネスを構築し続けているという。
(5-7月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.83ドル(予想:0.82ドル)
・売上高:131.0億ドル(予想:127.3億ドル)
製品:96.9億ドル(予想:94.1億ドル)
サービス:34.1億ドル(予想:33.5億ドル)
・粗利益率(調整後):63.3%(予想:64.7%)
・年ベース経常収益(ARR):229億ドル
(8-10月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.82~0.84ドル(予想:0.84ドル)
・売上高:2~4%(予想:-0.2%)
・粗利益率(調整後):63~64%(予想:64.9%)
(23年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.49~3.56ドル(予想:3.54ドル)
・売上高:4~6%(予想:3.3%)
(NY時間09:48)
シスコシステムズ<CSCO> 49.41(+2.75 +5.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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