米金融引き締めへの警戒感で大幅安に=米国株概況
きょうのNY株式市場は大きく値を落とす展開となった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が880.00ドル安の3万1392.79ドル、ナスダック総合指数が414.21安の1万1340.02、S&P500が116.96安の3900.86。
米国の積極的な金融引き締め見通しもあって、寄り付きから米国株は大幅安に。21時半に発表された米消費者物価指数(CPI・5月)が予想に反して、直近で最も高かった3月を上回り、40年ぶりの高い伸びとなる前年比8.6%となったことが、米国の引き締め姿勢を強化するものとして株安につながった。
ダウ平均は、30種中29銘柄がマイナス圏となった。ハイテク、金融を中心に朝から売りが目立ち、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が5%を超える下げとなって、全体の寄与度トップに。JPモルガン・チェース<JPM>も売られた。マイクロソフト<MSFT>、セールスフォース・ドット・コム<CRM>なども売りが出た。そのほか、化学大手ダウ<DOW>なども軟調。ウォルマート<WMT>のみプラス圏に。
ハイテク中心の売りということもあり、ナスダックはダウ平均を超える下げとなり、下落率は3.5%を超えた。GAFA関連では、エヌビディア<NVDA>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、ネットフリックス<NFLX>が5%を超える下げとなった。アルファベット(グーグル)やテスラ<TSLA>も3%を超える下げ。
その他、システム関連の下げもあってアドビが7%を超える下げ、ブッキングホールディングスも7%を超える下げに。金融株ではウェルズ・ファーゴ<WFC>、モルガンスタンレーなども軟調。
セールスフォース 178.45(-8.66 -4.63%)
アドビ 393.84(-32.58 -7.64%)
ブッキング・ホールディングス 2104.96(-172.88 -7.59%)
ウェルズ・ファーゴ 40.08(-2.59 -6.07%)
アルファベット(C) 2228.55(-69.81 -3.04%)
ネットフリックス 182.94(-9.83 -5.10%)
テスラ 696.69(-22.43 -3.12%)
アマゾン 109.65(-6.50 -5.60%)
エヌビディア 169.74(-10.74 -5.95%)
ウォルマート 121.70(+0.68 +0.56%)
JPモルガン 119.55(-5.76 -4.60%)
アップル 137.13(-5.51 -3.86%)
マイクロソフト 252.99(-11.80 -4.46%)
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執筆者 : MINKABU PRESS
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