ポンド円は21日線をうかがう動き 英政府が離脱合意を覆す法案を計画=NY為替
ポンド円は上げを一服させているものの、161円台半ばと本日高値水準での推移を続けている。21日線が162円付近に迫っており、この水準を回復できるか目先は注目される。
英政府がEUとの離脱合意の一部を覆す法案を数週間以内に提出する計画だと伝わっている。この措置が実施された場合、英国とEUの対立は再び深まり、貿易戦争に発展する可能性が高まる。トラス外相はきょう、北アイルランド議定書についてEUと交渉を進めるのと並行して、離脱合意に優先する法案を進行させる予定だと説明。EU離脱合意では、北アイルランドと英国の残り地域との通商に事実上の税関検査を義務付けているが、英政府はこれに不満を示している。
EUは、英国が離脱合意を反故にする法律を制定すれば、あらゆる措置を活用して英国を罰する用意があると警告。離脱合意全体の停止も辞さない構え。アイルランドのコーブニー外相は、英国の計画は信頼を傷付けるもので、事態打開に向けた妥結がいっそう難しくなると述べていた。
事態が悪化すれば、英経済もしくはポンドにとってマイナスの影響が大きいとの指摘は多い。
GBP/JPY 161.38 USD/JPY 129.32 GBP/USD 1.2479
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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