アップルは売買交錯 決算好調もサプライチェーン問題に懸念=米国株個別
アップル<AAPL>が前日終値付近での売買交錯となっている。前日引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。自社株買いプログラムも900億ドル相当拡大したほか、四半期配当を5%増配し1株0.23ドルとすることも同時に発表した。アイフォーンとデジタルサービスの力強い需要に後押しされ、売上高はホリデーシーズン以外の四半期としては過去最高となった。
ただ、同社は会見で、サプライチェーンの制約が第3四半期の売上高に与える悪影響が40億-80億ドル程度になるとの見通しを明らかにした。中国のロックダウンが打撃になるとの認識を示した。同社のクックCEOは「半導体不足やウクライナ危機も混乱を引き起こしている」と指摘した。
アナリストからは「需要が堅調に推移しており、部品不足は当面のハードルになる。見通しはポジティブではないが、需要が供給を実質的に上回っており、同社のインストールベースは成長を続けている」との指摘が聞かれた。「同社の製品はリードタイムが長く、競争力のある代替品もない」とも述べていた。
(1-3月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.52ドル(予想:1.42ドル)
・売上高:972.8億ドル(予想:939.8億ドル)
製品:774.6億ドル(予想:754億ドル)
アイフォーン:505.7億ドル(予想:491.6億ドル)
マック:104.4億ドル(予想:92.3億ドル)
アイパッド:76.5億ドル(予想:71.9億ドル)
ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:88.1億ドル(予想:89.8億ドル)
サービス:198.2億ドル(予想:197.8億ドル)
・中華圏売上高:183.4億ドル
(NY時間09:42)
アップル<AAPL> 163.38(-0.26 -0.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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