ピーボディ・エナジーが決算受け下落 石炭の価格ヘッジで損失計上=米国株個別
石炭採掘のピーボディ・エナジー<BTU>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益が予想外の赤字となったほか、売上高は前例のない価格急騰で拡大したものの予想は下回った。石炭価格高騰に対する価格ヘッジ事業の損失が3.01億ドルに膨らんだことも嫌気されている。
声明では「かつてないほどの価格変動で売上高は58%拡大したものの、昨年よりも低い水準で価格を固定させていたため、5.34億ドルのマージンコールが発生した」と説明した。オーストラリアの石炭価格はロシアのウクライナ侵攻で3月に1トンあたり440ドルと過去最高を記録。しかし、同社は84ドルで石炭を納入する契約が足を引っ張り、先月、ゴールドマンに1.5億ドルのクレジットラインを10%の金利で手配することになったという。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.87ドル(予想:2.13ドル)
・売上高:6.91億ドル(予想:11.1億ドル)
・EBITDA(調整後):3.27億ドル(予想:4.43億ドル)
(NY時間13:53)
ピーボディ・エナジー<BTU> 24.56(-1.95 -7.34%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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