シスコが決算受け上昇 自社株買いプログラムを大幅増額＝米国株個別

　シスコシステムズ＜CSCO＞が上昇。前日引け後に１１－１月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の１株利益の見通しを上方修正したほか、売上高の伸びについて従来のレンジ幅を縮小した。予想は上回っている。また、自社株買いプログラムを１５０億ドル大幅増額し、１８０億ドルにすると発表した。

　同社は第２四半期は売上高が６％増加し、３四半期連続で受注が３０％増加したという。製品ポートフォリオ全体に旺盛な需要があったとしている。ヘレンＣＦＯは声明で、「供給不足にもかかわらず、好調に推移した。ビジネスモデルの転換を順調に進めながら、健全な利益を実現した」と語った。

　アナリストからも肯定的な見方が出ており、受注残は好調を維持しており、ソフトウェアとクラウドの成長も心強いとのコメントも聞かれた。

（１１－１月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.84ドル（予想：0.81ドル）
・売上高：127.2億ドル（予想：126.6億ドル）
　　製品：93.5億ドル（予想：92.0億ドル）
　　サービス：33.7億ドル（予想：34.5億ドル）
・粗利益率（調整後）：65.5％（予想：64.3％）

（２－４月・第３四半期見通し）
・1株利益（調整後）：0.85～0.87ドル（予想：0.87ドル）
・売上高：3.0～5.0％増（予想：3.7％増）
・粗利益率（調整後）：63.5～64.5％（予想：65.0％）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：3.41～3.46ドル（従来：3.38～3.45ドル）（予想：3.42ドル）
・売上高：5.5～6.5％増（従来：5.0～7.0％）（予想：5.9％増）

（NY時間09:49）
シスコシステムズ＜CSCO＞　56.56（+2.31　+4.26%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美