モルガン・スタンレーが上昇 トレーディング収益が予想上回る=米国株個別
モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、営業収益とも予想を上回ったほか、トレーディング収益も予想を上回った。債券・為替・商品(FICC)は冴えなかったものの、株式が好調だった。
同社のゴーマンCEOは声明で「2021年は素晴らしい1年だった。過去最高の600億ドルの純収益と20%の有形自己資本利益率(ROTCE)を達成し、各部門で際立った成果を上げた」と述べた。
もう一つの明るい話題は、当四半期の報酬費用が1%未満の増加に留まったこと。優秀な人材を獲得するための競争が激化する中で、JPモルガンやゴールドマンなどは多額の報酬を計上し、ここ数日、報酬コストは投資家の大きな関心事になっていた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.08ドル(予想:1.94ドル)
・営業収益(調整後):145.2億ドル(予想:144.4億ドル)
FICC:12.3億ドル(予想:14.4億ドル)
株式:28.6億ドル(予想:24.9億ドル)
ウエルスマネジメント:62.5億ドル(予想:62.7億ドル)
投資銀行:24.3億ドル(予想:24.7億ドル)
純受取利息(NII):20.9億ドル(予想:19.2億ドル)
・運用資産(AUM)1.57兆ドル(予想:1.56兆ドル)
・ROE:14.7%
(NY時間09:39)
モルガン・スタンレー<MS> 96.63(+2.62 +2.78%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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