ダウ平均は小幅続落 感染拡大の兆候やインフレ警戒も、好調な企業決算が下値サポート＝米国株前半

NY株式18日（NY時間12:51）
ダウ平均　　　35866.89（-64.16　-0.18%）
ナスダック　　　15964.09（+42.52　+0.27%）
CME日経平均先物　29605（大証終比：+35　+0.12%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小幅に続落。序盤は売りが優勢となり、ダウ平均は２７６ドル安まで下げる場面がみられた。ただ、その後はＩＴ・ハイテク株中心に根強い買いも入り、前日付近まで戻している。

　序盤の下げは感染拡大の兆候が再び出ていることや、インフレ警戒感を先取りした動きとの声も聞かれた。ただ、好調な企業決算が下値をサポートしている。特にエヌビディア＜NVDA＞の決算にＩＴ・ハイテク株がサポートされている。前日引け後に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。主力のゲーム部門が好調だったほか、データセンター部門も予想を上回った。第４四半期についても予想を上回る売上高見通しを示している。データセンター向けチップの需要が拡大していることが背景。

　また、取引開始前に発表の大手百貨店の決算が好調だったこともサポート。メーシーズ＜M＞とコールズ＜KSS＞が発表になっていたが、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想を大きく上回った。サプライチェーン問題が取り沙汰される中、粗利益率も予想を上回り、市場に安心感をもたらしたようだ。

　セクター別ではエネルギーや金融、自動車は軟調なものが多い一方、産業や百貨店、ＩＴ・ハイテクが堅調。ナスダックは一旦マイナスに転じる場面もあったが、プラスに浮上している。

エヌビディア＜NVDA＞　318.55（+25.94　+8.87%）
コールズ＜KSS＞　60.77（+4.29　+7.60%）
メーシーズ＜M＞　37.07（+6.23　+20.20%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美