クアルコムが決算受け大幅高 アンドロイド携帯の勢いへの期待=米国株個別
クアルコム<QCOM>が大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。5Gデバイスの需要急増や新たな市場への参入により、第4四半期は強い見通しを示し、サプライチェーン問題を克服していることが示された。
同社のアモンCEO氏は「必要なものを確実に入手できるようにサプライヤーを多様化させた」と述べた。また、同社は自動車メーカーなどに半導体を販売することで、携帯電話チップへの依存度を下げる取り組みも行っている。「携帯だけではなく、多くの成長ベクトルがある」と同CEOはインタビューで述べている。
今回の決算を受けてアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も194ドルに引き上げた。同アナリストは、「クアルコムは2022年に20%の売上高の伸びを見込んでおり、それは自身の予測である約10%の2倍だった。ハイエンドのアンドロイド携帯の勢いのみならず、他の分野でも幅広い前向きな期待を呼び込んだ」という。
アンドロイド携帯の勢いが改善し続ければ、2022年には大幅に利益率が向上する可能性があるとしている。
(7-9月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.55ドル(予想:2.26ドル)
・売上高:93.2億ドル(予想:88.6億ドル)
QTC:77.3億ドル(予想:72.1億ドル)
QTL:15.6億ドル(予想:15.6億ドル)
携帯:46.9億ドル(予想:43.6億ドル)
RFフロントエンド:12.4億ドル(予想:10.8億ドル)
オートモーティブ:2.70億ドル(予想:2.73億ドル)
IoT:15.4億ドル(予想:14.9億ドル)
(10-12月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.90~3.10ドル(予想:2.58ドル)
・売上高:100~108億ドル(予想:97.3億ドル)
QTC:84~89億ドル(予想:79.4億ドル)
QTL:16~18億ドル(予想:17.3億ドル)
(NY時間09:40)
クアルコム<QCOM> 154.65(+16.17 +11.68%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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