FX「ドル/円、5日移動平均の攻防」 外為トゥデイ 2021年10月26日号
目次
▼25日(月)の為替相場
(1):独Ifo 4カ月連続で低下
(2):NY原油先物 7年ぶりに85ドル台へ
(3):テンレイロMPC委員 早期利上げに反対
25日(月)の為替相場
期間:25日(月)午前7時00分~26日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独Ifo 4カ月連続で低下
独10月Ifo企業景況感指数は97.7と、4カ月連続で低下。予想(98.0)を僅かに下回った。6カ月間の見通しを示す期待指数も95.4に低下した(予想96.6、前回97.4)。
(2):NY原油先物 7年ぶりに85ドル台へ
NY原油先物(WTI)は供給不足への懸念を背景に一時、7年ぶりの85ドル台へ上昇。インフレ高進の思惑を絡めて米長期金利が上昇した事から、ドル/円は113.92円前後まで強含んだ。一方、クロス円はドル高によるストレートドルの下落に上値を抑えられた。なお、WTIはその後、利益確定の売りに押されて上げ幅を縮小。米長期金利も上げ幅を失い、ドル/円失速した。
(3):テンレイロMPC委員 早期利上げに反対
英中銀(BOE)金融政策委員会(MPC)のテンレイロ委員は「世界的なサプライチェーンの混乱は一過性のものとなる可能性が高く、拙速な行動はより長期の物価圧力にディスインフレ的な影響すら与えかねない」と指摘。早期利上げに反対の姿勢を改めて強調した。これを受けてポンドは売りに傾いたが、ハト派で知られるテンレイロ委員の発言とあって反応は一時的だった。
25日(月)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:113円台後半でもみ合う展開
昨日のドル/円は、NY原油先物(WTI)が一時85ドル台に上昇した事や、対ユーロでドル買いが優勢となった事から終値ベースで約0.2%上昇。ただ、114円に近付くと戻り売りが入り、113.92円を高値に伸び悩んだ。今週は、27日にカナダ中銀、28日には日銀および欧州中銀(ECB)と、主要国中銀の金融政策発表が多く予定されている。月末最終週でもあり、市場は様子見ムードに傾きがちと見られる。
ドル/円は本日も113円台後半を中心にもみ合う展開が続きそうだ。先週後半から上値抵抗になっている5日移動平均線(執筆時113.86円前後)を超えられれば114円台を回復する可能性もあるが、114.20円前後は次の上値抵抗となろう。
注目の経済指標
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