米中古住宅販売件数は予想外の増加 ダウ平均は上昇続く＝米国株

NY株式23日（NY時間10:22）
ダウ平均　　　35374.74（+254.66　+0.73%）
ナスダック　　　14883.14（+168.48　+1.16%）
CME日経平均先物　27575（大証終比：+55　+0.20%）

　米株式市場は買い戻しの動きが続いており、ダウ平均は２５０ドル超の上げ幅となっている。日本時間２３時に７月の米中古住宅販売件数が発表され、年率換算で５９９万件と予想外の２カ月連続の増加となった。住宅価格上昇と在庫減少が消費者の住宅購入意欲を抑制する中、感染再拡大の影響もあり、米住宅市場の減速は続くと見られていたが、住宅ローンの低金利や郊外など住宅スペースへの需要が依然として強いことが示された。在庫水準が僅かに上昇したが、発表元の全米リアルター協会（ＮＡＲ）によると、７月の在庫増加はこの時期の典型的なものだと説明している。

　ＮＡＲの分析によると「住宅セクターは落ち着きを取り戻しているようだ。住宅市場回復の重要な要素である販売可能な物件の数は僅かな増加を示した」と語った。
　
　ただ、米住宅指標自体への米株への直接的な反応は限定的なものの、ダウ平均は上値追いが続いている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美