アジア株 上海株冴えない、景気先行き不透明感 香港株は4年ぶり高値更新後FOMC前に利食い売り
アジア株 上海株冴えない、景気先行き不透明感 香港株は4年ぶり高値更新後FOMC前に利食い売り
東京時間11:23現在
香港ハンセン指数 26444.34(-2.22 -0.01%)
中国上海総合指数 3859.88(-0.63 -0.02%)
台湾加権指数 25571.68(+214.52 +0.85%)
韓国総合株価指数 3442.67(+35.36 +1.04%)
豪ASX200指数 8870.00(+17.00 +0.19%)
アジア株はまちまち。
アジア市場では米積極利下げ期待が高まっている。また、米中通商協議進展期待も広がっている。トランプ米大統領は19日にも中国習近平国家主席と「大きな取引」について話すとしている。
米上院がミラン氏のFRB理事就任を承認、16日-17日のFOMC会合に間に合った。ボウマンFRB副議長とウォラー理事と並んで50bpの大幅利下げを主張する可能性がある。パウエルFRB議長が会見でさらなる利下げに前向きな発言が出れば、FRBはトランプ米大統領に屈したと見なされ米国売りになる恐れがある。ただ、香港株式市場にとっては朗報か。香港は金融政策を米国に連動させているため、米利下げ積極化となれば香港の基準金利のさらなる引き下げも期待できる。
香港株は続伸して始まったが、序盤に約4年ぶり高値をつけたあとはFOMCを前に調整売りに押されている。自動車や生活必需品、ハイテク関連の一角が上昇している一方で、医療品や素材、不動産の一角は下落している。
上海株は前営業日終値を挟んで推移。米中進展期待の一方で、景気先行き懸念が高まっている。きのう発表された8月一連の経済統計は総じて弱い内容だった。小売売上高と鉱工業生産は前回から伸び率が縮小、市場予想も下回った。新築住宅価格は改善が見られず、中古住宅価格は下落幅が拡大した。不動産投資も減少ペースが加速した。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。