農業機械のディアが決算発表 株価は下げに転じる=米国株個別
農業機械のディア<DE>が5-7月期決算(第3四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。工作機械は予想を下回ったものの、小型機械、建設・林業が好調だった。通期の純利益の見通しも公表しており、上方修正したほか、予想も上回った。作物価格の高騰が農家の設備に対する需要を押し上げた。
同社は、欧州とアジアでの需要の高まりを確認しており、工作機械と芝刈り機の売上げが従来予想を上回るとの見通しを示している。同社のメイCEOは、「農機具や建設機械の需要は引き続き有利なファンダメンタルズの恩恵を受けると予想していまるり」と述べた。
同社は日立建機との合弁事業の解消を発表したが、ノースカロライナ州のディア日立の引継ぎは22年に完了するとしている。それに伴いディアは2.75億ドルを支払いを見込んでいる。
株価は上昇して始まったものの、買いが一巡すると戻り売りが強まり、下げに転じている。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益:5.32ドル(予想:4.56ドル)
・売上高:104.1億ドル(予想:102.6億ドル)
耕作機械:42.5(予想:44.0億ドル)
小型機械・芝刈り機:31.5(予想:28.6億ドル)
建設・林業:30.2億ドル(予想:29.4億ドル)
(通期見通し)
・純利益:57~59億ドル(従来:53~57億ドル)(予想:56.3億ドル)
(NY時間10:06)
ディア 352.44(-6.54 -1.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。