ECBが現行の資産購入を第3四半期まで延長の可能性も指摘される=NY為替
きょうの為替市場はNY時間にかけてドルの買い戻しが膨らんでおり、ユーロドルは1.20ドル台に値を落としている。アジア時間には1.21ドル台で推移していた。
先週のECB理事会を受けて市場からは、ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)に基づく現行の資産購入ペースを第3四半期まで延長する可能性も指摘されている。
ECBは6月の理事会でPEPPの資産購入ペースについて協議することを明らかにしており、市場は購入ペースの段階的縮小および終了の目安を示唆すると期待している。しかし、市場の一部からは、EUの財政刺激策に伴う支払いが第4四半期にずれ込むリスクがあり、これは現在の資産購入ペースをさらに3カ月続けることを正当化する可能性があるという。また、ECBはワクチン接種率70%の目標達成を待ってから、PEPPを段階的に廃止するとの見方も出ているようだ。現在の接種率からすると、達成は第3四半期が有力視される。
そのほか、ECBは9月のドイツ総選挙の結果を確認する可能性もあるという。ラガルド総裁は先週の会見で、ECBは少なくとも選挙が予定されている秋まで、その緩和姿勢を変えないという重要なポイントを伝えていたと指摘している。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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