「ドル/円、底入れのポイントを探る」 外為トゥデイ 2021年4月20日号
目次
▼19日(月)の為替相場
(1):米中対立激化懸念 円買い先行
(2):ユーロへのドル売りが対円にも波及
(3):ドル/円 108.01円前後まで軟化
19日(月)の為替相場
期間:19日(月)午前7時00分~20日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米中対立激化懸念 円買い先行
16日(日本時間17日)に行われた日米首脳会談後の共同声明で台湾海峡の平和と安定に言及するなど、中国へのけん制を強めた事から、米中の対立激化が懸念される中、円買いが先行した。
(2):ユーロへのドル売りが対円にも波及
ユーロ/ドルが節目の1.2000ドルを突破して上げ幅を拡大すると、ユーロに対するドル売りが対円にも波及。ドル/円は3月中旬の下値支持である108.40円前後を下抜けた事でストップロスを誘発したと見られる。ユーロ/円は、ユーロ/ドルの上昇とドル/円の下落に挟まれる格好となったが、ユーロ/ドルの上昇ピッチが速かったため強含んだ。
(3):ドル/円 108.01円前後まで軟化
時間外取引で一時1.55%前後まで低下していた米10年債利回りが1.60%台へと持ち直すとドル/円は108.30円前後まで小反発した。しかし、米国株が下落する中で戻りは鈍く、その後108.01円前後まで再び軟化。ポンドに対してドル売りが継続した事も重しとなった。ポンド/円はポンド/ドルの上昇を支えに高止まりした。
19日(月)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:底入れポイント模索
昨日のドル/円は終値ベースで約0.6%下落。欧州市場でポンドやユーロに対してドル売りが強まると、サポートと見られていた108.30-40円台を割り込んで下げ足を速め、NY市場では108.01円前後まで下値を切り下げた。米長期金利はNY市場で上昇しており、それにもかかわらずドル/円が下落したのは「投げ売り」が主導したためだろう。サポート下抜けによるテクニカルな売りと見られ、一過性の動きと考えられる。
仮に108.00円の心理的節目を下抜ければ、次のポイントは1-3月の上昇幅の38.2%押しにあたる107.77円前後となるが、107円台後半は底入れのポイントになると見る。
注目の経済指標
注目のイベント
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