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ドル売り円買いの流れ、リスク警戒に加え

見通し 

ドル売り円買いの流れ、リスク警戒に加え
米債利回りの低下が目立つ展開に

ドル円は109円ちょうど近くまでの下げ、クロス円も下げて円高の流れに

【東京市場】朝方のドル買いの後、調整の動き

、ドル円は朝方に109円90銭前後まで上昇したものの、その後は調整売りが優勢となった。
110円手前の売りに押され、昨日の海外市場でのドル買い円売り局面で付けた109円94銭にも届かずとなったことで
調整が入りやすい地合いい。仲値がらみで本邦輸出企業と見られる実需売りが入ったことも、ドル売り円買いに寄与した。

 午前中に109円70銭前後まで値を落とすと、午後も頭の重い展開が続き109円64銭まで。
値幅は小さいものの、上値の重さが意識される展開が続いている。

 ユーロドルは狭いレンジでのもみ合い。昨日海外市場で1.1915まで上昇後、1.1861まで下落し、
1.1870前後で東京朝を迎えると、東京市場では1.18台後半でのもみ合いが続いた。
午前中のドル高局面で1.1861前後と、NY市場午後の安値に並んだが、そこからの売りには慎重。

【ロンドン】円高優勢

 ドル円は109円台半ば割れまで。
ドル円、クロス円がともに下げており、円高が優勢に
ドル円に関しては米債利回り低下を受けたドル売りも重石。
ただ、ユーロドルやポンドドルなどは、対円での売りに押された面もあり、
ドル売りが目立っていない。

【NY市場】ドル売り円高優勢に

 ドル円は109円ちょうど前後まで値を落とした。
米10年債利回りが1.62%台まで低下する中で、ドル売りの動きが広がった。
ユーロドルが1.19台に乗せるなどドル売りの動きが優勢に。

 一部で円高の流れも強まっている。
米ロの対立などが警戒感を誘う面も。

【本日の見通し】調整の動き優勢に

 109円台後半がすでに重くなってきており、調整の動きがまだ続きそう。
米債利回りの低下傾向が目立っていることもドル売り円買いにつながっている。

 ドル円は108円台トライを意識する展開。
110円超えでのポジション整理がもう一段広がると見込まれている。

 ユーロドルはもみ合い。対ドルでの買いが入るものの、対円では売りが出やすい。
米生産者物価指数が強めに出るとドル買いが出る可能性もあり、一方向の動きにはならずか。

【本日の戦略】戻り売り

 
 米債利回りの低下がもう一段続くようだと、ドル売りの流れが継続しそう。
ただ、本日のPPI、来週のCPIの結果次第では再び上昇の流れに復する可能性があるだけに、
突っ込んだ売りも避けたい。
109円台前半での売り場探しを中心に。
デイトレも売りからを意識も、109円ちょうど割れまでは買いで入る流れもありそう。
スウィングも109円ちょうど近くは一回買ってみたいが、いずれにせよストップも早めに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/8 木曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.85  1.1867  130.39
高値  109.90  1.1927  130.48
安値  109.00  1.1861  129.57
終値  109.26  1.1914  130.18
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/8 木曜日の主要株式指数》
  前日終値 前日比
日経  29708.98 -21.81
DOW   33503.57 +57.31
S&P    4097.17 +17.22
Nasdaq  13829.31 +140.47
FTSE   6942.22 +56.90
DAX   15202.68 +26.32
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/8 木曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=59.60(-0.17 -0.28%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1758.20(+16.60 +0.95%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/8 木曜日に発表された主な経済指標》

【英国】
RICS住宅価格指数(3月)08:01
結果 59.0%
予想 55.0% 前回 54.0%(52.0%から修正)(RICS住宅価格指数)

【日本】
国際収支(2月)08:50
結果 29169.0億円
予想 20000.0億円 前回 6444.0億円(6468.0億円から修正)(経常収支)
結果 17947.0億円
予想 10187.0億円 前回 14974.0億円(14998.0億円から修正)(経常収支(季調済))
結果 5242.0億円
予想 4718.0億円 前回 -1301.0億円(貿易収支)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(2月)15:00
結果 1.2%
予想 1.2% 前回 0.8%(1.4%から修正)(前月比)
結果 5.6%
予想 5.3% 前回 1.4%(2.5%から修正)(前年比)

生産者物価指数(2月)18:00
結果 0.5%
予想 0.6% 前回 1.7%(1.4%から修正)(前月比)
結果 1.5%
予想 1.3% 前回 0.4%(0.0%から修正)(前年比)

【南アフリカ】
製造業生産高(2月)20:00
結果 -1.2%
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)

【米国】
新規失業保険申請件数(03/28 – 04/03)21:30
結果 74.4万件
予想 68.0万件 前回 72.8万件(71.9万件から修正)(前週比)
結果 373.4万件
予想 363.8万件 前回 375.0万件(379.4万件から修正)(継続受給者数)

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《4/8 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*ECBホルツマン氏
ECBによる債券市場への介入措置は成功している。
金融環境がより引き締まることを回避できている。
第2四半期末には、第3四半期のPEPP購入について決定するだろう。

*レーン・フィンランド中銀総裁
米国の景気刺激策でポジティブな波及効果が期待される。
今年下半期および2022年には経済回復が強まるだろう。
金融緩和策の維持がベターだ。
コロナ危機支援からの出口の前に、継続的に回復していることが必要だ。

*ラガルドECB総裁
野心的、協調的な財政支援が依然として重要。
パンデミックに対してより国際的な努力が必要に。
PEPP枠は完全に使い切ることはない、好ましい金融環境は維持できるなら。

*ECB議事録
PEPPの購入ペースの加速について幅広く支持された。
PEPPの規模についての疑問は提示されなかった。
経済の弱さは第2四半期もしくはそれ以降も続く可能性。

【米国】
*パウエルFRB議長
3月の雇用統計は明るい見通しを示した。
ただ、米国の景気回復はまだ不完全。
FRBは目標に向けた具体的な進展を探している。
米国で再び感染が拡大しており、米国人はワクチンを接種する必要。
パンデミックはサービス業や低所得者に打撃を与えた。
FRBはそれらの人々を忘れておらず、支援を提供。
900万か1千万人がまだ仕事から離れている。
一時的な物価上昇は持続的なインフレではない。
米国は25年間、低インフレだった。
低インフレは支配的な動静になっている。
インフレ上昇は一時的とみている。
FRBは過度なインフレに対処する手段を持っている。
インフレ期待を注意深く監視。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
サポートを時期尚早に引き戻すことには警戒。
今年の米国は好況の年になることを予想。
インフレは年末に2.5%を予想。
資産購入ペース縮小の議論は時期尚早。
資産購入ペース縮小の議論の前にパンデミックが完全に終息する必要。
来年中にも完全雇用が実現する可能性。

*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
労働市場にはなお多くのスラックがある。
FRBは短期のインフレ・オーバーシュートであれば容認。
インフレは一時的に上昇を予想。
長期のインフレ期待は抑制。
変異株は回復への最大のリスク。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【中国】
消費者物価指数(3月)10:30
予想 0.3% 前回 -0.2%(前年比)

生産者物価指数(3月)10:30
予想 3.6% 前回 1.7%(前年比)

【スイス】
失業率(3月)14:45
予想 3.6% 前回 3.6%(季調前)
予想 3.6% 前回 3.6%(季調済)

【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産(2月)15:00
予想 1.5% 前回 -2.5%(前月比)
予想 -2.3% 前回 -3.9%(前年比)

ドイツ経常収支(2月)15:00
予想 213.0億ユーロ 前回 169.0億ユーロ

ドイツ貿易収支(2月)15:00
予想 203.0億ユーロ 前回 138.0億ユーロ

【カナダ】
雇用者数(3月)21:30
予想 10.0万人 前回 25.92万人

失業率(3月)21:30
予想 8.0% 前回 8.2%

【米国】
生産者物価指数(3月)21:30
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 3.8% 前回 2.8%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.2%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.7% 前回 2.5%(食品エネルギー除くコア・前年比)

卸売売上高(2月)23:00
予想 N/A 前回 4.9%(前月比)

卸売在庫・確報値(2月)23:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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