【これからの見通し】円相場が活気付く、イエレン財務長官指名承認公聴会を控えて
【これからの見通し】円相場が活気付く、イエレン財務長官指名承認公聴会を控えて
昨日の米国市場休場明けとなった東京市場だが、東京勢の本格参加とともににわかにドル円とクロス円に強く買いが入った。市場ではイエレン氏の米財務長官指名承認公聴会を控えて、財政出動への期待が高まったようだ。米株先物も時間外取引で上昇している。日経平均は円安進行もあって大幅高となっている。
また、東京勢の参加ともに円売りが強まったことから、本邦機関投資家などによる投資玉が活発化したとの観測もあるようだ。円相場が全面安となるなかで、リスク選好的なドル安の動きも広がっている。
この後の海外市場では、ロンドン欧州タイムの材料は比較的少なく。注目はNYタイムに集まりそうだ。まずは、三連休明けの米株式・債券市場の動きが注目される。そして、日本時間20日午前零時には米上院財政委員会にてイエレン氏の財務長官指名承認公聴会が実施される。
事前の報道では強い景気対策の必要性があるとしており、市場の期待を広げている。もともと労働経済の専門家であるイエレン氏であることから、FRB議長経験とともに景気下支えに注力してくれそうだ。市場との対話の面でも十分なキャリアがあることから安心であろう。
ただ、NY市場の前半のイベントであるだけに、リスク選好の動きが持続するのかどうかは注意深く見る必要もあろう。山高ければ谷深しとならないように願いたいところ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ消費者物価指数・確報値(12月)、ユーロ圏経常収支(11月)、ドイツZEW景況感指数(1月)、香港失業率(12月)、カナダ製造業売上高(11月)、カナダ卸売売上高(11月)など。イベント関連では、ホールデン英中銀委員の講演、ゴールドマンサックス、バンクオブアメリカ、ハリバートン、ネットフリックスなどの米企業決算発表が予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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