ドル高優勢な展開、NZドルは予想外の量的緩和拡大で頭が重い=東京為替概況
ドル高の動きが優勢となった。ドル円は一時106円80銭前後まで。ユーロドルが1.1740台から1.1711まで値を落とすなど、ドルは全面高基調に。
米中関係の緊張が意識されており、流動性の高いドルを買う動きが広がっている。昨日の海外市場でユーロドルの1.18台での買いに慎重姿勢が見られ、いったん調整が広がっている面も。
NZドルは振幅後やや頭の重い展開。11時に結果が発表されたNZ中銀金融政策理事会は、政策金利を事前見通し通り据え置いたものの、量的緩和策であるLASP(大規模資産購入プログラム)をこれまでの最大600億NZドルから1000億NZドルに拡大する追加緩和を実施。一気にNZドル売りが広がった後、いったん発表前の水準まで戻すも、その後再びNZドル売りという流れに。
NZドルに関しては100日以上続いた新型コロナウイルスの国内感染者がゼロが崩れたことで、昨日から売りがやや優勢となっていた。その中でのサプライズなQE拡大にもう一段の売りも、少し戻すという格好に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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