ドル売り先行も続かず、ドル円は106円挟んで上下動=ロンドン為替概況
ドル売り先行も続かず、ドル円は106円挟んで上下動=ロンドン為替概況
4日のロンドン市場は、ドル売りが先行も続かず。序盤はドルが売られた。ユーロドルが1.1170付近から一時1.18台に乗せると高値を1.1806レベルに広げた。しかし、その後は売買が交錯するなかで売りに押され、1.1760台と上に往ってこいに。ドル円は106円を挟んで下に往ってこい。106円割れから105.84レベルまで下落も、再び106円台に戻している。ポンドはやや振幅が大きかった。1.30台後半から1.3108レベルまで買われたあとは、売りに押されて1.3030近辺へと安値を広げている。ユーロ円が124円台後半から125円ちょうどへと買われる一方で、ポンド円は139円手前が重く、138.20台まで安値を広げている。ユーロ買い・ポンド売りのフローが観測された。欧州株や米株先物は前日からの高値水準を維持しているが、売買が交錯して一進一退。原油や金相場もドル相場の上下動とともに神経質な動きとなっている。
ドル円は106円台前半での取引。序盤は売りが先行。106円台割れから安値を105.84レベルに広げた。しかし、その後は買い戻しが入り、106.10台へと上昇。下に往ってこいとなった。米10年債利回りは0.55%台から0.53%台へと低下しているが、ドル売りの動きは続かず。
ユーロドルは1.17台後半での取引。序盤に1.1806レベルまで高値を伸ばしたあとは、1.1760台まで押し戻されており、上に往ってこいの値動き。ユーロ円は124円台後半での揉み合いから一時125.00レベルまで高値を伸ばした。ただ、大台乗せには至らず。124円台後半と前日からの高値圏でもみ合っている。ユーロ買い・ポンド売りのフローが出ており、ユーロ相場は比較的底堅かった。6月のユーロ圏生産者物価指数は前月比+0.7%、前年比-3.7%といずれも前回からは改善したが、ユーロ相場は反応薄だった。
ポンドドルは1.30台前半での取引。序盤は買いが先行、高値を1.3108レベルまで伸ばした。しかし、その後は売りが強まり安値を1.3028レベルまで広げた。ポンド円は138.80近辺で上値を抑えられると、下押しされて安値を138.25近辺まで広げた。ユーロポンドが0.9000付近から0.9030近辺へと上昇しており、ポンド相場を圧迫した。ただ、特段の新規材料はでていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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