【これからの見通し】リスク選好のドル安・円安優勢、株式動向にらみ
【これからの見通し】リスク選好のドル安・円安優勢、株式動向にらみ
為替市場は目先の値動きがやや混沌としてきている。大きな流れは7月からのドル安相場の中にあるといえよう。ただ、ドル円に関しては、104円台から106円台への反発をみせたあとも底堅く推移しており、ドル安の流れには疑問符が付く。
先週のGAFA決算が良好だったことで世界的にIT株が堅調となっている。また、原油市況が持ち直しており、資源株にも良い状況となっている。足元の株式市場が力強いことで為替市場にもリスク選好のドル安、加えて円安の圧力が優勢になっているようだ。ただ、この点に関しては株式動向次第となり、常に注意してみてゆく必要はあろう。
世界的な新型コロナウイルス感染拡大の動きはとどまる気配はない。この点に絞れば、リスク警戒材料だが、市場ではどこ吹く風といったところになっている。足元で発表されている米欧景況関連の経済指標が良好な結果であることで、不安材料には目をつぶっている状況だ。
きょうは、トルコ消費者物価指数(7月)、ユーロ圏生産者物価指数(6月)、ブラジル鉱工業生産(6月)、米製造業新規受注(6月)、米耐久財受注・確報値(6月)などの経済指標が発表される予定。市場のムードに変化を与えるような結果は想定されていないようだ。
その他イベントでは、ウォルトディズニー、プルデンシャルファイナンシャル、ビヨンドミートなどの米企業決算発表が予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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