ドル円は104円台で推移 トランプ大統領のツイートもドル売り誘発との声も=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル売りの動きが続いており、ドル円は104円台で推移している。この日発表の第2四半期のGDPが過去最悪のマイナス成長となったことや、米新規失業保険申請件数が2週連続で増加したことでドルを圧迫しているようだ。感染第2波の拡大が続き、フロリダ州では1日の死亡者数が過去最多の更新が続く中で、米経済の早期回復期待は後退している。米国債利回りの低下が続いていることもドルを圧迫している模様。
そのような中できょうはトランプ大統領のツイートがドル売りを再び強めているといった指摘も聞かれる。大統領は「安全な投票が可能になるまで大統領選挙を延期してはどうか」とツイートしていた。大統領選の日付変更は憲法で大統領には権限を与えられていないにもかかわらず、再三延期を要請していることに、トランプ陣営が再選に向け苦戦しているのではとの疑念にもつながっているのかもしれない。
為替市場でドル売りの流れが強まる雰囲気の中で市場からは、「経済のみならず、政治の話題でも、あらゆる不安要素が投資家にドル売りのボタンを押させてしまう」との声も聞かれた。
ドル円は104.80円近辺まで一時下落。104円台に入ると機関投資家の実需買いなども観測され、ここ数日、104.80円の水準は強い下値抵抗となっているようだ。
USD/JPY 104.90
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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