アジア株は下げ幅拡大、米株先物が急落 EU協議難航や米コロナ死者数増加を懸念か
アジア株は下げ幅拡大、米株先物が急落 EU協議難航や米コロナ死者数増加を懸念か
東京時間11:05現在
香港ハンセン指数 24857.36(-231.81 -0.92%)
中国上海総合指数 3238.96(+24.83 +0.77%)
台湾加権指数 12112.29(-69.27 -0.57%)
韓国総合株価指数 2187.16(-14.03 -0.64%)
豪ASX200指数 6003.50(-30.13 -0.50%)
アジア株は上海を除いて下落。米株先物が急落しており、アジア株も下げ幅を拡大している。
今週はアジア・欧米で特に目立ったイベントや経済指標の発表がなく、引き続き新型コロナウイルスや米中関係の動向を横目に不安定な相場が続くと予想される。
序盤は堅調だった米株先物だが、10時過ぎに急落。ダウ先物は一時160ドル近く下げた。特に目立った売り材料は見当たらないが、米国で新型コロナウイルス死者数が14万人を突破したことや、17日から行われてるEU首脳会議で「復興基金」を巡り協議が難航していることが懸念されているもよう。
19日、米国での新型コロナウイルス感染による死者数が14万人を突破した。フロリダ州では5日連続で新規感染者数が1万人を超えており、シャララ下院議員は、同州での感染拡大は全く手に負えない状況になっており、ロックダウンを実施するべきだと指摘している。カリフォルニア州でも感染者が連日急増しており、ロサンゼルスの市長は、新たな制限措置導入の瀬戸際にある。選択肢として外出禁止令があると述べた。米各州で経済活動再開にブレーキがかかっており、米景気後退懸念が高まっている。
一方で、ワクチン開発期待は続いている。ジロワー米厚生次官補は2、3種類の新型コロナワクチンが提供されるようになる可能性が高いと週末のインタビューで語った。
豪州株は0.5%安、同国の感染「第2波」懸念が高まっている。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、ビクトリア州は19日、州都メルボルンの住民に対し、外出時のマスク着用を義務付けた。マスク着用をしない住民には200豪ドルの罰金が科せられる。同州のアンドリュース首相は会見を開き、非常に長い期間にわたりマスク着用が義務付けられることになるだろう。ビクトリア州だけでなく他の地域でもマスクの着用が義務付けられる可能性があると述べた。
20日、ビクトリア州の新規感染者数は275人と前日の363人からやや減少した。
上海株は0.92%高、週明け初日は買い優勢で始まっている。先週は過熱警戒感による調整売りが進み、一時3200台を割り込んだ。

執筆者 : MINKABU PRESS
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