ユーロドルは売り優勢 今後数ヵ月のパフォーマンスは指導者たち次第との見方も=NY為替
4月相場に入り、市場のリスク回避の雰囲気がなお収まらない中、ユーロは売りが優勢となっている。ユーロドルはロンドン時間から売りが優勢となっており、1.09ドル台前半に下落している。200日線や21日線とった移動平均から下放れする動きが見られており、上値の重い展開が見られている。フィボナッチ50%水準が1.09ドルちょうど付近に来ており、目先の下値サポートとして意識される。
一部のアナリストによると、今後数ヵ月のユーロドルのパフォーマンスは、ユーロ圏の指導者たちの、景気対応をめぐる論争を解決できるかどうかによって決まるとの指摘も聞かれる。ドイツおよびその他の北欧加盟国は、ユーロ共同債の発行を求めるイタリア、フランス、スペインおよびその他の6ヵ国による要請を拒否している状況。
また、ユーロ圏の経常黒字はユーロをある程度サポートするものの、債務危機からまだ10年に満たない中、投資家がユーロ圏内での長期にわたる緊張を我慢できる可能性は低いとも指摘した。
EUR/USD 1.0933 EUR/JPY 117.04 EUR/GBP 0.8823
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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