ユーロドルは戻り売り優勢に 1.10ドル台は買いの好機との見方も=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが優勢となる中、ユーロドルは戻り売りが優勢となっており、1.10ドル台に下落している。ユーロの売りというよりも、ドル買いがユーロドルを圧迫している。
きのうの米小売売上高に続き、きょうの住宅着工件数は13年ぶりの高水準となるなど、米経済指標は米経済の好調さを示している。FRBの利上げまではさすがに無いが、利下げ期待はやや後退させているようで、据え置き期待を更に強化している。
きょうの下げで200日線を再び下放れる展開が見られており、下値警戒感を高めている。目先は1.1070ドル付近に来ている100日線が意識。
ただ、1.10ドル台では買いの好機との声も聞かれる。米中が第1段階で合意したが、それにより中国経済の先行き不透明感が改善されば、ユーロ圏経済にとっても追い風であるほか、ECBの追加緩和は限界に来ており、更なる緩和強化は難しくなってきている。ユーロドルにとっては買い戻しの好機と見方もあるようだ。
EUR/USD 1.1091 EUR/JPY 122.19 EUR/GBP 0.8517
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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