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米株堅調で、ドル円・クロス円にも買い戻し

見通し 

米株堅調で、ドル円・クロス円にも買い戻し

ユーロやポンドは指標の強さなども支えに

【東京市場】円高スタートも、少し値を戻す

 正月明けとなった東京外国為替市場でドル円は朝方に直近安値を割り込む107.77円を付ける動きを見せた。先週末に報じられた米国によるイラン革命防衛隊司令官殺害を受けて、中東情勢の緊迫化が一気に強まっており、リスク警戒感からの円買いを誘った。
 米国の基地などがあるイラクが、同問題を受けて米軍の撤退を求める決議案を議会で可決させたことに米国が反発しており、こちらもリスク警戒につながっている。
 もっともその後少し値を戻し、108円台を回復してのもみ合いに。午前中に一時500円超の下げとなった日経平均も、安値から少しだけ戻して後場はもみ合いとなっており、市場はややしっかりに。
 クロス円も同様に朝方の下げから少し買い戻し。ドル円の下げにつれて朝方値を落とし、ユーロ円が120円台半ば割れ、ポンド円が141円10銭台まで値を落としたものの、その後買い戻しが入った。
 その他目立ったのは香港ドル高。ドルペッグ制の下で7.75-7.85のレンジでの取引となるドル香港ドルは、通常7.85に近いところで膠着しているが、先月前半から香港ドル買いが広がり、年末には中央値である7.80を割り込む動きが見られた。年明けも流れが継続し、直近安値を割り込み7.7750台と、2017年以来のドル安香港ドル高圏まで値を落とす展開となっている。

【ロンドン市場】欧州通貨堅調

 
 欧州通貨が堅調な動きを見せた。
ユーロ買いで始まり、その後ポンド買いが主導する動きに。
対ドル、対円ともに欧州通貨の買いが目立っている展開。
独小売売上高の強さなどが買いにつながったほか
英非製造業PMIの好結果も買いにつながっている。

 欧州株はリスク警戒で売りが出る流れとなったが、影響は限定的なものにとどまり
ユーロドルは1.1150台から1.12台に乗せる動きを見せた。
ポンドドルはユーロドルに比べて上昇が少し遅かったが勢いは勝り
1.3060台から1.3170台までの上昇に。

 ドル円は108円ばさみ。

【NY市場】ドル円一時108円台半ばを回復

 ドル円は108円台半ばを回復する動きを見せた。
中東情勢緊迫化に対する警戒感は継続。
イラクが外国の軍隊を津硫黄することを政府に求める決議を可決するなど
中東での米欧と親イラン勢力との対立が強まる中で
米株も下げて始まったが、
その後米株が値を戻してきたことで、リスク警戒の動きが一服。
米債利回りの上昇(債券の売り)が見られるなどの動きもあり
ドル高円安の流れに。

【本日の見通し】リスク警戒感は継続

 リスク警戒の動きは継続。
中東情勢次第では円買いが入る可能性もあるが
昨日大きく下げた日経平均は昨日米国市場での株の買い戻しもあり
今日は少し値を戻すと期待されており、
ドル円、クロス円も下値はしっかりか。

 東京午後、中東勢の朝になってからの動きなどに要注意も
本格的な軍事的な報復があるとしても、もう少し先ではとの見方が強く
警戒感は必要も、流れ的にはいったん上を意識か。

 ドル円は108円台前半から半ばでのレンジ取引を中心に
108円台後半トライを意識。
 

【本日の戦略】押し目買い

 押し目を拾いたい印象。
突っ込んだ買いは避けたいところ
且つ、武力衝突などを警戒してストップを確実にという展開。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/6 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.07  1.1168  120.55
高値  108.51  1.1206  121.40
安値  107.77  1.1157  120.28
終値  108.37  1.1197  121.33
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/6 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23204.86 -451.76
DOW   28703.38 +68.50
S&P    3246.28 +11.43
Nasdaq  9071.47 +50.70
FTSE   7575.34 -47.06
DAX   13126.99 -92.15
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/6 月曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=63.27(+0.22 +0.35%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1568.80(+16.40 +1.06%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《1/6 月曜日に発表された主な経済指標》

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(11月)16:00
結果 2.1%
予想 1.0% 前回 -1.3%(-1.9%から修正)(前月比)
結果 2.8%
予想 1.0% 前回 1.4%(0.8%から修正)(前年比)

ドイツ非製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(12月)17:55
結果 52.9
予想 52.0 前回 52.0

ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(12月)18:00
結果 52.8
予想 52.4 前回 52.4

ユーロ圏生産者物価指数(11月)19:00
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
結果 -1.4%
予想 -1.5% 前回 -1.9%(前年比)

【英国】
非製造業PMI確報値(12月)18:30
結果 50.0
予想 49.1 前回 49.0

【カナダ】
鉱工業製品価格(11月)22:30
結果 1.5%
予想 N/A 前回 -1.9%(原材料価格指数・前月比)
結果 0.1%
予想 N/A 前回 0.1%(鉱工業製品価格・前月比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/6 月曜日のに発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ大統領
イラクが米国が負担した軍事基地の建設コストを返済しなければイラクに対して厳しい制裁を科す。

*NY連銀、レポ取引で769億ドルの資金を供給。

*2月10日にトランプ大統領が予算教書提出。

【欧州】
*ジョンソン英首相、マカロン仏大統領、メルケル独首相
イランに対して、外れてきている核合意に復帰するように要請。

【英国】
*英首相報道官
英米は安全保障その他で極めて強い関係を保っている。
イラクに対する制裁の計画は無い。
英国はイラク政府に連携を強化し続けること望む。
イランの核合意に関する発表を懸念している。
国家は今回のように自己防衛のため行動する権利を有する。

–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【スイス】
消費者物価指数(12月)16:30
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前月比)
予想 0.0% 前回 -0.1%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数・速報値(12月)19:00
予想 0.3% 前回 -0.3%(前月比)
予想 1.3% 前回 1.0%(前年比)
予想 1.3% 前回 1.3%(コア・前年比)

ユーロ圏小売売上高(11月)19:00
予想 0.6% 前回 -0.6%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.4%(前年比)

【カナダ】
国際商品貿易(11月)22:30
予想 -12.0億カナダドル 前回 -10.8億カナダドル

Ivey購買担当者景況感指数(12月)8日0:00
予想 N/A 前回 60.0

【米国】
貿易収支(11月)22:30
予想 -437億ドル 前回 -472億ドル

ISM非製造業景気指数(12月)8日0:00
予想 54.5 前回 53.9

製造業新規受注(11月)8日0:00
予想 -0.7% 前回 0.3%(前月比)

耐久財受注・確報値(11月)8日0:00 
予想 -2.0% 前回 -2.0%(前月比)
予想 N/A 前回 0.0%(輸送除くコア・前月比)

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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