続落、サウジの生産量が攻撃前の水準に回復=NY原油概況
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=54.07(-1.84 -3.29%)
ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.84~1.81ドル安。その他の限月は1.73~0.40ドル安。
当初の発表通りサウジアラビアの石油生産施設が完全に復旧し、9月14日の攻撃前の水準まで回復したことが重しとなった。生産量は日量で約970万バレルとなり、8月の日量978万バレルとほぼ同水準となった。サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、「イランとの戦争は世界経済の完全な崩壊につながる」、「イランの野望を阻むためには非軍事的な圧力が望ましい」と述べ、イランへの報復攻撃が回避される見通しとなったことも圧迫要因。サウジの石油施設に対する攻撃にはイラン製の巡航ミサイルや無人機が使われた。
時間外取引から11月限は軟調に推移。通常取引に入ると53.98ドルまで一段安となり、9月4日以来の安値となった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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