英総選挙の可能性も高まる中、ポンドは不安定な展開の継続リスクも=NY為替
ポンドドルはNY時間に入って買い戻しが強まっており、1.21ドルちょうど付近まで買い戻されている。この日発表の8月のISM製造業景気指数が景気判断の分岐点である50を割り込んだことで為替市場はドル売りを強めておりポンドドルの買い戻しを強めている。ただ、ロンドン時間には1.20ドル台まで下落し下値模索の動きは続いている。
きょうから英国では議会が再開しており、ジョンソン英首相は改めて10月31日でのEU離脱を強調している。ただ、保守党の議員の1人が離党し、自由民主党に鞍替えしたことが伝わった。これにより与党保守党は下院で過半数を割り込み少数与党となっている。まだまだ続く議員も出る可能性もあるという。
野党からは離脱延期法案が提出されることが予想されるが、目先はそれが可決されるかに注目が集中しそうだ。法案が可決された場合は、ジョンソン首相が議会を解散し、総選挙の可能性も高まっており、ポンドは不安定な展開が続きそうだ。
本日の21日線は1.2145ドル付近に来ているが、目先の戻りターゲットとして意識される。
GBP/USD 1.2095 GBP/JPY 128.18 EUR/GBP 0.9072
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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