予想以上の追加緩和期待でユーロの上値は依然として重い=NY為替
ユーロドルはNY時間に入って1.10ドル台後半での推移となっている。ロンドン時間に発表になったドイツやフランス、ユーロ圏のPMIが予想を上回ったことでユーロドルも買いが膨らみ1.11ドル台に上昇する場面も見られた。しかし、1.11ドル台は維持できておらず上値は依然として重い。
きょうは7月のECB理事会の議事録が公表されていたが、インフレ期待の低下傾向が懸念の要因であり、景気減速は予想以上に長引く可能性が高いとの認識で同意していたことが明らかとなった。貿易問題など外的要因が製造業を圧迫しているが、それがサービス業の先行指標になってしまう可能性への懸念も示されていた。
議事録は9月のECB理事会での利下げ期待を裏付ける中身となったが、なかには予想以上の追加緩和が打ち出されるとの見方もありユーロの上値は依然として重い。
EUR/USD 1.1089 EUR/JPY 118.05 EUR/GBP 0.9052
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。