ドル円105円台前半、リスク回避ムードで円買い優勢=ロンドン為替概況
ドル円105円台前半、リスク回避ムードで円買い優勢=ロンドン為替概況
12日のロンドン市場は、円買いが優勢。序盤に買い先行だった欧州株や米株先物が下げに転じるなどリスク回避ムードが広がっている。米債利回りは1.73%近辺から1.68%近辺へと低下。原油が反落、金が反発している。香港ではデモの影響で香港国際空港がきょうの運航を全休した。香港当局は警戒感を高めている。ドル円は一時105.15レベルと1月3日以来の安値水準となり、105円台割れうかがう動きとなっている。ユーロ円117台後半、ポンド円127円割れ、豪ドル円71円ちょうど近辺など円買いに押されている。ただ、その中では豪ドルが最も弱く、ポンドの下げは限定的。対ドルでは、各通貨で値動きがまちまち。ポンドドルは1.20台後半へと堅調な動き。対ユーロでの買戻しが入っている。ユーロドルは1.11台後半で下に往って来い。豪ドル/ドルは0.67台後半から半ばへと下げ続けている。
ドル円は105円台前半での取引。週明けのオセアニア市場で105.60-70レベルから105.32レベルまで下押しされたあとは105円台半ばに落ち着いた。しかし、ロンドン勢に参加とともに再び売られて、安値を105.15レベルまで広げた。フラッシュクラッシュ相場の1月3日以来の安値水準となり、105円台割れをうかがう動きになっている。終値ベースでは約1年半ぶりの安値水準ともなりそうだ。欧州株や米株先物が軟調に推移しており、リスク回避ムードの週明けとなっている。香港でのデモの影響で香港国際空港はこの日の運航を全休としている。
ユーロドルは1.12近辺での取引。アジア時間は1.1210付近で揉み合ったが、ロンドン勢は売りから参入。対ポンドでのユーロ売り圧力が先行し、ユーロドルは1.1162レベルまで下押しされた。その後は、米10年債利回りが1.68%に低下する動きとともに1.12近辺へと買い戻されており、下に往って来いとなっている。ユーロ円は軟調。118円台を割り込むと117.52レベルまで下落。欧州株や米株先物が売りに押されるなかで、リスク回避の円高圧力が圧迫した。ただ、足元ではやや下げ渋りとなっている。
ポンドドルは1.20台後半での取引。週明けロンドン市場ではこれまでの買戻しの動きが活発になっている。一部報道によると議員らがジョンソン英首相に離脱期限の延長を求める動きがあるという。対ユーロでのポンド買いが強まっている。米債利回りの低下も加わり、ポンドドルは高値を1.2085近辺に伸ばしている。ポンド円は127円近辺では買いに下支えされており、127円台前半での狭いレンジ取引となっている。リスク回避ムードのなかでは底堅い動き。ユーロポンドは0.93台割れから0.9250台まで反落した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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