【本日の見通し】ドル円はレンジ取引中心も、下方向にややリスク
【本日の見通し】ドル円はレンジ取引中心も、下方向にややリスク
昨日の市場でドル円は158.30円台から157.52円まで一時急落した。米債利回りの低下がドル売りにつながった。水曜日の市場で米財務省による10年債入札の好調さをきっかけに5.36%台から5.26%台へ低下した米10年債利回りは、その後ロンドン市場にかけて利回りの上昇が続き、5.35%台を付けた。しかし、トランプ大統領が中間選挙前のイラン攻撃について自身のSNSで否定したことなどをきっかけに米債利回りが低下。さらにNY市場に入って30年債の入札で好調な需要が示されたことで5.22%前後まで下げる展開となった。
こうした米債利回りの低下がドル売りを誘った。もっともドル円は157.50円前後がしっかりとなっており、レンジ内での値動きという印象が強い。157.50-158.50円のレンジが中心となる展開が続く可能性が高い。ただ、上昇を続けてきた米債利回りの低下はドル高の調整が入る大きな材料となる。9月後半の4.9%台を中心とした推移からの上昇が目立っていたが、10月に入って5.35%超えで上昇が抑えられる展開が何度も見られており、いったんの目途として強く意識されている。5.15/5.20%を割り込むとしっかりと調整局面に入るという印象が広がり、ドル売りにつながる可能性がある。米国の住宅ローン金利は主力である30年固定で7.4%に達しており(連邦住宅金融抵当公庫:フレディーマック)、長期金利の抑制は米政府の大きな課題だけに、このままいったんは調整局面に向かう可能性も高い。
ドル円はレンジ取引を中心に下方向のリスクを意識する展開。158.00円手前が重くなるようだと、157.00円に向けた動きが強まる可能性がある。
ドル高一服を受けてユーロドルは1.12台をしっかりと回復してきている。こちらも1.1150-1.1250ドルレンジの中での推移であり、大きな方向性は出ていない。フランスの財政懸念によるユーロ売りドル買いの動きから、ドル円に比べてドル安の流れが続きにくい面があり、この後もレンジ取引が続くとみている。
ポンドドルは1.31ドル台後半トライの流れからドル安を受けて1.32ドル台をしっかり回復してきた。戻り売りが出やすい状況ではあるものの、ドル高一服もあり、1.32ドル台後半までの上昇となる可能性がありそうだ。
ユーロ円は177.00円を挟んでの推移。昨日はドル主導の動きとなり、方向感が定まらない一日となった。この後も177.00円前後での推移を中心に、次の手がかりを探る動きとなりそう。ポンド円も209円を挟んでの推移。ユーロ円同様に足元の動きははっきりしておらず、こちらも方向性を模索する流れとなりそうだ。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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