ドル円、ベッセント長官の発言で円買い戻し=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は一時買戻しが優勢となり、158円台回復をうかがう展開も見られていたが、NY時間にかけて円高が再び強まり、157円台前半まで一時下落。NY時間に入ってベッセント財務長官の発言が伝わっていたことが、円買い戻しを誘発した模様。長官は「日本が円の過小評価是正に向けて真剣に取り組んでいる」と述べていた。
ただ、日米協調介入を受けた急落局面から買い戻しが優勢となっており、前日高値および先週木曜日の介入後の安値付近に一時戻している。市場は、今回のドル円の急落局面を円高トレンドへの転換とは見ておらず、押し目買いの好機と捉える向きが依然として多いようだ。
一方、日本の当局による追加の円買い介入への警戒感は根強い。市場では、介入時に利益が見込めるオプションへの需要が高まっており、円急騰に備えたオプションプレミアムも上昇。ただ、日本当局はこれまで約870億ドル規模と過去最大の介入を実施したと見られており、市場では追加介入の前に当局が様子見姿勢を取る可能性も指摘されている。また、FRBの外国・国際通貨当局(FIMA)向けレポファシリティーを巡る議論も、介入余力への関心を高める材料となっている。
ストラテジストは、日米協調介入によって円安には一定の歯止めがかかったものの、円相場が持続的に反転するには、日銀によるより速いペースでの利上げと、日本への資金還流が不可欠との見方を示している。
テクニカル面では、ドル円は心理的節目である158円とその付近の200日線が重要ポイントとして意識されている。158円台を明確に回復できれば、介入後の下落局面は一巡したとの見方が強まり、戻りを試す動きがさらに強まる可能性もありそうだ。ただし、160円に接近するに従って上値での介入警戒感が強まることは必至。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
4日(火)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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